8月の終わりが見えてきましたね。嬉しいわけがありません。1週間前に戻りたい、なんなら7月に戻りたいレベルですが、秋のきのこに対する期待があるおかげでなんとか生存できています(笑)
今回は記事のカテゴリーが未分類になっているように、マダニを捕獲するという危険な所業です。まずなぜマダニを捕獲しようと思ったのか?
それは先月、7月12日に私が人生で初めてマダニに刺され、重症熱性血小板減少症候群の潜伏期間、2週間ほど症状が現れないかと心配していたのがきっかけです。私を刺したマダニは摘出することに成功しましたがそのマダニを処分してしまい、部活動の顧問から標本にすれば良かったのに、と言われたこと、さらに今まで多くの山に登ってきて一度も刺されたことがなかったにも関わらず学校の敷地内で刺されたことなどに影響されました。
調べていくうちにかなり身近な環境でも生息していることや標本の作りやすさなどを知り、丁度友人がトンボの標本を多く作ってもいたので私はきのこだけでなくマダニの標本も制作しようと思いました。
8月12日、埼玉県内の地図に載っていない謎の林道へ来ました。前回の記事でカメムシタケやハナサナギタケを発見した場所です。
マダニがいるかどうかは分かりませんが普段きのこで訪れる植林地よりも獣道的な環境が多く感じるエリアなので選びました。(普段きのこで訪れる植林地と今回のフィールドは同じ山の中の一部です。)
捕獲方法は簡単で、野生動物の通り道などの下草を白い布でガサガサと、裏にいる生物を絡めとるイメージで引いてくる感じです。
早速怪しげなシダが密生する場所で試すこと約10分で…
捕れました(笑)。思った以上に簡単にゲットできました。それもそこそこ大き目で3mmほどの大きさです。手を近づけるとすぐに熱に反応し、寄ってきましたw
寄ってくる姿を見ると大き目なせいもあってか、ゾっとしますね。
意外とすぐに見つかったので更に狙っていきます。
同じような場所に白布をガサガサさせましたが…
あれ?意外と捕れない?
偶然1匹だけいただけだったのでしょうか?近くにたくさん散生していると思いましたが…
少し場所を移動し採取を開始。
すると…
捕れました!サイズダウンしましたが正真正銘のマダニです。これでも非常に小さく刺されてもわからないレベルなんですが、その後地面ギリギリに垂れ下がったシダの藪を漁ると…
な、なんやとぉーーーー
な、なんだこの量は!!
突然、大量の極小マダニが布に付着しました。ほぼ同じサイズの個体が数十匹と付着。まさか孵化したばかりの幼体の群れを捕獲したのか!なんにせよ凄まじすぎます。
サイズは極小でも完全なマダニです。数十匹が一斉にうごめいている様子はさすがに度肝を抜かれました。いやこの量が突然付着したことの方がえぐいな。
ただ孵化したばかりの個体ならもっと小さいはず、孵化直後の状態から数段成長した状態に感じます。だとしたらここまでの群れで溜まるものなのか?ダニはにわかなので全く分からないので情報が欲しいところです。
あまりに小さいので持ち帰らず。見た感じ2匹目と同じ種類に見えたので群れで捕れた個体は全てリリースしました。
その後は取れても小さすぎたためリリースし、そこそこ移動。移動先では狙って捕ることはできませんでしたが布を持って歩いていると気づいた時にマダニが付着してましたw
2匹目と同じサイズ、同じ種類に見えたので生け捕りしました。
その後帰宅し、1匹目は液浸標本、2,3匹目は乾燥標本にすることにしました。
次に部活があるのが1週間後だったのでそれまで瓶の中で生活してもらいましたが1匹目は全然生きてました。
2,3匹目は翌日タヒ亡が確認されたので展足をし、顕微鏡で見られる状態に。
1匹目は無事液浸標本になりました。
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