またしても神がかった探索(高原)

3連休最終日の記録です!

日曜日はどこかしら釣行にでも行こうかなと思っていましたが、一日中大雨。なら近所の公園に探索にでも行けばいいかと思っていましたが、訳あって1日中家の中で過ごしていました。

1日中家にいることは、私の中では珍しいことです。

さて、今回3連休の最終日、7月15日は、元々山梨県(長野県)に遠征探索に行くプランを立てていました。1年前の同時期も同じような記事がありましたね。

今回も当時の記事と同じ場所に行きます。新幹線でちゃちゃっとGO!

1年前は長野県と言っていましたが、正確にはギリギリ山梨県になっていました。

天気予報では1日中雨でしたが、いざ訪れると運良く予報ははずれ、殆ど曇り、むしろ晴れる時間帯もありました。日頃の行いが良いからでしょう。

 

まずは森林ではなく、道路沿いにある神社を見ていきます。松の木が多く生えています。

私が今回のフィールドを訪れる際は、まず最初にこの神社を見て、そこでの発生量で、メインの山での発生量の予測をする。そんなスタイルでした。去年の7月は全く生えていませんでしたが…

タマゴタケ

初手からタマゴタケの発見となりました。それも5本ほど生えていました。これは確実に期待できます。

前々回くらいの探索ではタマゴタケの撮影ができることに大興奮の様子でしたが、今回はスマートにやったー程度。ですが、低地の個体に比べると、明らかに色が違いますよね。低地の個体はただただ赤い感じですが、上のような、寒冷地の個体は透き通って落ち着いた赤色をしてますね。そしてでかい。

イボテングタケ

これもまた夏の松林って感じのきのこですね。近所の公園でも見られますが、こちらの場所の方が綺麗に見えますね。

イロガワリ

イグチ系も出ていてとりあえず安心です。これなら山の方も期待できそうです。

ジャガイモ感のある臭いがします。

 

最初の神社で、割と良い、と言うか近年の探索の中ではずば抜けてきのこが多いので、期待値を爆上げし、山に向かいます。

カメムシタケ

山に入って最初に見つけたのが意外にも冬虫夏草。

湿っていてなんとなく良さそうだな~と思った斜面を見ていると即座に発見。

界隈では森林型と呼ばれるO,nutansの方ですね。草地型のO,asianaも見てみたところです。

 

いきなり冬虫夏草なら、更に期待できる、そう思い進んでいきますが…

意外とない

絶対あるだろ~と何回も思い、探していきますが全く見つかりません。あれ?神社の発生量は何だったのか…

ニカワホウキタケ

と言いつつも、徐々に見つかってきました。

ニカワホウキタケはこの後も多数の発生を確認できました。

アオアシアセタケ

根本が青味を帯びるやや珍しいアセタケ属です。初発見だったので嬉しかった。

シビレタケ系とナラタケを足したような見た目をしていますね。

晴れている日に撮影すれば最高でしたが、展望デッキ的な場所から訪れれば毎回牧場を撮影します。標高1000m超えの高原なので、夏でも涼しいのですが、近年は普通に暑いんですよね…

ただ今回は曇りなのでいい感じに涼しく感じます。

キリンタケ

市場に出回る図鑑にはそれなりに載っていますが、私は今回で初発見となりました。

ガンタケ感ありましたが全体的に灰茶色で、尖ったイボが付着します。

コケイロサラタケ(モドキ)

こちらも初見となります。「コケイロサラタケとされているものの相当数がコケイロサラタケモドキと考えられる」大手のwebきのこ図鑑経営者のページにそう書いてあったため、(モドキ)としました。サンプル採取し、胞子の構造を見るべきでした。

ナメアシタケ

クヌギタケ属の中では標高が高いフィールドでないとまず見られない種だと思っています。

単生なのが惜しいですが、出会いに感謝し、撮影。9月にも撮影しましたけどね。

 

割と見つかってるやないかい と思うかもしれませんが、歩行距離の割には全然少ない方です。

これまでの経験上、最初の神社で多数の発生があれば、恐らく山に入ってからのこの時点で10種は掲載されているはずです。

モミ、カラマツ、白樺の森林だとそもそも夏は秋ほどの発生がないのでしょうか。

モモイロダクリオキン

黄色いきのこの多いDacrymyces属の中では珍しく桃色。

ガンタケ

湿っていて多く生えていそうなのになぁ、と思って暫く歩いていると突然巨大なきのこが立ちふさがりました(笑)

ここまで巨大なガンタケは初めて見ました。

周囲の笹はクマザサです。その大きさがよく分かると思います。

図鑑のためにツボなども見たいところでしたが、あまりに巨大で引っこ抜くのが勿体なかったのでそっとしておきました。

アラゲコベニチャワンタケ属

今回の探索では、何気にアラゲコベニチャワンタケ属のサンプル採取も結構期待していたので、無事に発見できて良かった。意外と見つからず、焦っていましたが、じっくりと探した甲斐があったと思います。普段、メインフィールドで見つける個体に比べると赤味が強く感じます。

無事にサンプル採取をし、翌々日、PCRの実験に持ち込めたので、研究が進みそうです。

ハナオチバタケ

地元では褐色型ばかり見つかるので、ピンク型を見つけると嬉しくなります。

ヒメコガサ

緑色の苔で覆いつくされた倒木ではコンスタントに見つかりました。去年もこの遠征で見つけましたね。

雨で増水気味ですが、渓谷沿いを探していきます。10m以上上を歩いても飛沫が飛んでくるので、普通に歩いているだけでも楽しめます。

ミズベノクズダマタケ?

ピンタケ的な感じで水没した木から発生する水中型のきのこだと思われますが詳細は不明。

サンプル採取すればよかったと後悔。

ワサビタケ

2~3月に数回確認しましたが、味を確かめたことがなかったので今回は咀嚼。

確かにワサビの如く辛いですが、ツチカブリ等と比べると全然マシな方ですかね。

カラマツベニハナイグチ

1本だけだったので、やはりカラマツ系のきのこは夏には秋ほど発生しないようですね。

カラマツチチタケ

またカラマツ林特有のきのこですがこちらも1本のみ。

ウラグロニガイグチ

毒だと言われることもあるが、食用と言われることもある。

個人的に、ニセアシベニイグチと並んで毒菌説を信じています。

仮に毒成分がなく、確実に食用だとしても食欲が沸く見た目ではありませんね。

ヒメダクリオキン

去年の6月に地元フィールドで確認して以来、また撮影したいと思っていたので撮影が叶った。

タマゴタケ

山を抜け、集落的な場所の芝生に数本出ていました。

2枚目は背景の建物もいい感じにヨーロピアンで、セイヨウタマゴタケ感が漂いますね(笑)

ここまでの感じで、森林の方は意外ときのこが少なく、開けた公園的な場所の方が多いのではないか?と思ってきました。

そろそろ駅の方向に進み始めるべき時間となったので、今度は公園的な場所をメインに探します。

チチタケ

2021年7月11日に見つけたポイントに3年後訪れたら、見事に発見。それもでかい!

周りを探すと案の定、ポンポン見つかります。

久しぶりにチチタケの乳液を咀嚼しましたが、何とも言えない特有の風味が懐かしいですw

3年ぶりのチチタケでしたのでね。

これはうどん確定ですw

 

そしてその後、最初に風景を撮影した牧場付近のモミの木が数本生える芝生エリアへ

 

えぇーっと

ここはヨーロッパですか?

いいえ、山梨県です。

見てくださいこの透き通るほど鮮やかなタマゴタケを いや、セイヨウタマゴタケと言っても過言ではないかもしれない。

そして背景が牧場。どう見ても日本の風景ではないw

もう低地のタマゴタケが科レベルで別種に思えますw こんなに美しいタマゴタケなんて初めて見ましたよ!(決して低地のタマゴタケを侮辱している訳ではありません)

とりあえず虫食いも一切なく、完璧すぎます。

先週の探索でタマゴタケを見ていなかったら大発狂だったんでしょうね。

もう最後のタマゴタケに全て持っていかれましたw

これはタマゴタケを図鑑に追加確定ですね!本当に来てよかった!

 

そんな感じで今回の探索は終了です。

前半の内容がほぼ飛びかけていますが、夏にこのフィールドを訪れた回では、過去最高の発見がありました。

前回の収穫も含め、7月だけでも相当な数の種を図鑑に追加できると思われます。

 

本当に楽しかった…

 

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