合宿でもきのこを探すようです1

7月も早いものでもう最終週ですね。

現在、所謂夏休みと言った所ですが、夏休みの中でも7月が終わるまでの時間が一番楽しいと思います。

8月にもなると、日照時間も徐々に短くなっていき、ただただ熱いだけの日々になってしまいますからね…

それに比べ7月は、まだ梅雨の名残を感じられ、日照時間も1年の中で最も長いタイミングなのでね。

まだ夏休みは始まったばっかり、と言う感覚でいられるのも7月中だけですし。

 

7月28日、29日で東京都青梅市の方に学校の部活動の方で合宿に行ってきました。

去年は三浦半島の方に行っていたのですが記事はありません。

主に登山をし、多くの生命を学ぶことが目的の合宿ですが、何をメインに探すか、部員は1人1人決める必要があるようです。ちなみに部員は30人ほど

まぁ、私はきのこになるよね、って話。

 

カエンタケ

いきなり最凶毒菌が見つかりましたw

最近はどこにでもありすぎるのでそこまで驚くことではありませんでしたが。

ウスタケ

コウヤノマンネングサ

日本最大の苔。顧問が、コウヤノマンネングサの生える場所があると仰っていたが、道路の横の湿った法面と言った、思った以上に人工的な場所に生えていて驚いた。

スミゾメヤマイグチ

コウモリタケ

ニガイグチモドキ

センボンイチメガサ

人生で見たセンボンイチメガサ史上最も美形でしたが、宿泊中に冷蔵庫などが使えないので採取は断念。味噌汁で極めて美味なんですけどね。それ以前に夏に発生を確認できるとは。

ヒノキゴケ

ミズゴケには及びませんが、人生で見てみたかった苔の1つです。

存在に気づき興奮したのは私と、顧問の知り合いである大学教授のみでしたが、価値が伝わってほしかった…

山梨県の遠征ですら見つけられなかったレア苔が、あっさり青梅市に生えているなんて…

シュイロガサ

こんなにもみずみずしく、分厚いシュイロガサに出会えるなんて…

青梅市の山に登ると聞いて、スギの植林地なんだろうなぁ、沢が近くにないならあまりないだろうなぁ、と思って舐めていたが、まさかのブナの原生林、そして水量豊富な沢が何本も流れているフィールドだったとは…

この時点で相当にきのこが多いフィールドということに気づきました。

ダイダイイボカサタケ

地面から分かる通り、ブナ、ミズナラ、モミ、マツなどの混生林です。まさか部活の合宿で、スギ、ヒノキの植林地を超えた原生林まで登るとは思いませんでした。

原生林と言っても、そこまでハードな登山ではなく、むしろ歩きやすい部類の登山でした。

シロソウメンタケ

キイボカサタケ

ブナの原生林だけでなく、時々部分的にスギ、ヒノキなどのエリアもあって、魅力的でした。

ただ自分のメインフィールドが霞んできそうなレベルできのこが多いので、ブナ林にしてはきのこが少ないっ!と自分に無理やり思い込ませていましたが。

私は映っていませんが部員の方々は、こんな感じ。

ハナオチバタケ

個人的に過去topレベルで上手く撮れた。Vlogcamのクリエイティブルックを色々いじったので、全体的に彩度の高い画像となりましたが、常に彩度を高く設定すると、黄色やオレンジ系のきのこの写りがよくなります。

フサヒメホウキタケ

ニカワハリタケ

スギ材から出ていました。メインフィールドはスギ林なので、ニカワハリタケも一応出ますが、スギから発生しているのは1cmどころか5mmにすら満たない極小サイズしか見てきませんでした。

3cm超えの個体が10本近く、それもスギから出ているとは…

どんどんメインフィールドが霞んでいく…

青梅市と聞いて舐めていましたが、関東の奥入瀬と言われるほどの渓谷ということを後ほど知りました。そりゃきのこも多い訳だ。

Scutellinia sp

私はこの部活で、アラゲコベニチャワンタケ属の研究を行っているが、実際に生えている姿を初めてみた顧問は、その小ささに驚愕していた。

Scutellinia sp

新しく2サンプルも手に入ったのは極めて嬉しい。

ヒロヒダタケモドキ

タマゴタケ

Ophiocordyceps asiana

カメムシタケではあるが、これまでは森林型のO,nutansしか見たことがなく、草地型と呼ばれるO,asianaの方も見てみたいと、常々思っていました。

遂に発見しました!全然草地ではない環境でしたが。

一見ただのカメムシタケに見えたのですが、子実体が異様に小さく、結実部の形も何やら丸すぎる。そして掘ってみると、見事に宿主がヘリカメムシ属!

念願のO,asianaを見つけ、撮影することに成功!

 

そんな感じで青梅市とは思えない、原生林の登山道を楽しみ、1日目の日中の活動は終了。

 

私はきのこばかり撮影していましたが、きのこ以外にも、多くの生物を採取、観察でき、全員が満足できた1日だったのではないでしょうか。

以前、私のメインフィールドに同行した友人はナナフシ、シロスジカミキリ、ミヤマカラスアゲハ等、標本用に多く採取できたようです。

また部屋の窓にチャイロスズメバチが集まって来て、それさえも捕まえて標本用に持ち帰ったもしていました。

 

翌日はどうやら4時に起き、日の出を見に行くらしいので、早めに寝ておきます。 

と言ったものの、夜風を浴びるついでに街頭周辺で昆虫採取も行ったところ、大量のシロスジカミキリが出現。さらにミヤマクワガタまで現れ、結局就寝は12時となりましたが。

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