展示用にきのこを採取1

9月ですね。どうやら前回の定期考査後の探索から2か月も経過したようです。早すぎやろ!!

7月に入ってからは時の流れが爆速に感じました。これまでと同じ2か月とは思えない程に早く、2か月も経過したことに恐怖を感じるレベルです。

 

悲しいですが、覚悟を持って夏休みと別れを告げました。9月になってから1週間経過したところで何を言ってる、と思われるかもしれませんが、富士山紀行が夏休み最後の更新になってしまったのでここで軽く夏休みとは別れようと思います。

 

と言う訳で、夏休みが終わり、暫く目を背けていた普段の生活に戻ってしまいましたが、9月の初週は文化祭と言う唯一の救いがあります。もしこれで何も行事がなく、普段通りの授業があるだけの生活が始まると言うのなら、私はストレスで干からびていると思います。

文化祭ではクラスでの出し物があったり、部活での出し物があったりするのですが、去年と同様で、私は部活の方で標本だけでなく、当日採取した生のきのこも展示していきます!

 

去年は2日とも4種類のきのこを採取し、展示しました。当時は前日に土砂降りが発生し、最高気温が18℃と言う、これまで33℃前後だった状況から急激に下がり、当日の採取探索では凄まじい量のきのこが発生。

毎年、9月の初週は雨が降ることが多いので、今年も期待していたものの…

 

あ、雨が…降らねぇ…

1週間前に見た時は、文化祭3日前に土砂降りの予報でした。しかし当日になるとあらびっくり。

雨どころか曇りですらなく、雲1つない快晴に。そして最高気温が35℃という、悪魔的な暑さ。そして当日までもずっと晴れ。

まずい。当日生のきのこを展示できない可能性が出てきた…

これはやべぇと思いつつも、どうしょうもない。

とりあえず全身全霊で探し、必ず生のきのこを展示してやる!と奮い立たせ、前日の夕方、軽く採取に行ってきました。場所は松の木と芝生が多い地元の公園です。本命は当日の朝ですが。まぁ本当にきのこは少ないだろうなぁと、当初は思っていましたが…

ツブカラカサタケ

おや?いきなり状態の良いきのこがあるじゃないですか。しかも憧れだった種です。地元にもあったんか!?と言う驚きがありますがそれ以前に、生のきのこが採取できたという達成感。取り合えず、明日、生のきのこを展示できるという保証は手にしました。

 

オオシロカラカサタケ

でも先程のツブカラカサタケはマグレだろ…と思いながら進むとあらびっくり。

少々古いですが群生しているではありませんか。取り合えず採取。先程のツブカラカサタケと合わせて、2種類のきのこを展示できるという保証をゲット。

 

その後、芝生のエリアは乾燥し過ぎているため、きのこは少ないだろうと判断し、雑木林のエリアへ。

ヤマドリタケモドキ

えぇ…全く降水せずにヤマドリタケモドキだと!?幻覚じゃないよね!?

完全に現実でした。普通に驚きましたよ。これがベニタケ属の何かならまだ分かりますが、最高気温が30℃超えの晴れが1週間続いた状態です。しかも子実体の状態的に、最後に雨が降った時に生えた古い個体ではなく、2日ほど前に生えてきた新しい個体です。

あれ?もしかして、きのこが少ないと思い込んでいただけで、実は普通に生えている系なのかな…

ちなみに本種は展示せず、私が食べましたw

シロウロコツルタケ

やはりきのこはそれなりにあるようです。間違いない。とりあえず、ここまでくれば一安心です。明日の朝、地元の公園に行っても新鮮なきのこが採取できることでしょう。

 

ウスキテングタケ

生えてきてから1日弱しか経過していないであろう幼菌。雨が降らずとも、気温が急激に下がった日などに一気に生えてくることがありますが、ここしばらくはずっと30℃超えでした。完全にこれまでの経験から予測できる常識を覆しています。

 

ザラエノハラタケ

うん。もう心配はいりません。何なら前日の収穫だけでも十分なレベル。まぁ当然ながら当日も採取しますけどね。

 

と言う訳で、その他にも数種類収穫しましたが、暗さで思うように撮影できず、割愛。展示用に採取したものは割愛した2種を除いて全て毒と言う狂気の沙汰。

採取したきのこは明日まで冷蔵庫で保管。何種類もの毒きのこが冷蔵庫で保管される姿は違和感が凄まじかったです。

と言う訳で、心配は不要でしたね(笑)

では明日、当日の朝、地元の公園でも採取に行きましょう。おやすみなさぁ~い。

 

( ˘ω˘ ) スヤァ…😴 ( ゚д゚)ハッ!🤯

おはようございます。当日の朝です。日没と同時に家を出て、地元の公園へ直行します。

去年は、当日も曇りと雨だったため、当日の採取時はなかなかに寒かったものの、今年は普通に晴れなので、やや涼しい程度。暦上では秋にあたる9月ですが、正直秋の気配は0です。

 

オニタケ

毎年、9月の初週にアカキツネガサが大群生する場所があり、去年もそこで採取したアカキツネガサを展示しましたが、今年は1本も見つからず。

代わりにオニタケが群生していました。

そしてもう、心配は完全に不要となりました(笑)

 

キリンタケ

ぱっと見、イボテングタケかな?と思いましたが何か違う。何となく灰色が強いな..と違和感を感じながらも、有名な毒キノコなので展示には持って来いだと思い採取。するとツボの形状が明らかに違います。がちか!?この不明瞭に近いツボと灰色のイボを持つ種は奴しかいない!

そう、キリンタケでした。7月に山梨県で確認したものの、老菌だったため、幼菌は初めて見ました。と言うか、7年ほど通っている公園なのにも関わらず、初めて見ました。

 

キリンタケだという決め手となったのがこの成菌です。少し離れた所で立派な個体がありました。全体的な形状はガンタケやコガネテングタケに近いように感じました。そしてテングタケ属では見慣れない灰茶色のカサを持っています。

それにしても、7年も通っていながら、初めて見るとは…

この成菌は、極めて立派で美しいので、採取せずに撮影だけとしました。

 

テングタケダマシ

テングタケのミニチュアって感じの雰囲気です。

何となくですが、地元のフィールドでは硬めの地面から出ていることが多い印象があります。

 

ヤマドリタケモドキ

まじか!?正直一番驚きました。今回訪れた地元の公園でもヤマドリタケモドキが発生することはかなり前から知っていたものの、1年に1回見つかるか見つからないかというシビアなレベルでした。

そして状態が良さそうに見えても内部は虫に食い荒らされていることしかありませんでした。

ですが今回はどうでしょう。1週間以上降水しなかったにも関わらず2本も出ています。そして虫食いが全くありません。えぇ…どうなってんの…

そして過去に類を見ない程にデカい。本当にどうなってんの…そう思う限りでした。

 

と言う訳で、1時間ほど探索をし、前日のものと合わせて十分すぎる収穫となりました。

そしてお待ちかねの展示です!去年と同様で、部室の机1つを、私のブースとして使用させて頂けました。

割愛した種も含め、1日目は12種類の展示です!そのうちの7種が毒成分を含みますw

さらに猛毒が3つもあるという狂気の沙汰。

そして私のブースでは、生のきのこ以外に乾燥標本と苔も展示しました。乾燥標本のほとんどは今年採取したものです。冬虫夏草がやや多めかな?

苔は私が自宅で育てているヒノキゴケとミズゴケを持っていき、他は部室で顧問や生徒が育てているものです。

 

1日目、多くの人々が見に来てくださりました!非常に興味を持っていろいろと質問など頂き、充実した時間を過ごせたと思います。やはり毒の種は初めて見たような方には盛り上がり(?)ますね。

と言う訳で文化祭の1日目は成功と言えるでしょう。

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