12月史上最高の収穫

さて、今回も恒例の定期考査直後の探索が始まりました!!(笑)

前回、前々回と定期考査直後の探索はほぼ毎回神のような収穫になっていますが、今回は晩秋も終わりに近づき、本格的に冬になりつつあるタイミングです。正直、前回ほどの収穫は期待できませんが、秋に生えるキノコを収穫すると言う面では、間違いなく今シーズン最後となるでしょう。

 

それにしても寒くなりましたね。前日の最高気温は17℃ほどでしたが、今回の探索日から、11℃付近が最高となる日が続いています。間違いなく秋の終わりは目前のようですね。

今年の秋は思うように探索に行けなかったため、少々どころか極めて名残惜しいところですが、定期考査直後の探索は毎回神回なため、今回も神回であると信じ、いつものフィールドへGO!

 

アカモミタケ

基本はスギ、ヒノキが中心の林道ですが、1箇所だけモミの大木が2本生えている場所があり、そこに毎年11月になると群生します。流石に12月なので1本だけしかありませんでしたが。と言えど、12月になっても尚、ベニタケ科の外生菌根菌(地下性菌以外)が見られるという異例の光景ですね。

 

フユイチゴ

このフィールドでは至る所に見られます。酸味が強いですが、何年も前から、毎年冬になるとこの森で食べているこの味はとても懐かしく、季節の移ろいを感じさせます。

 

スギエダタケ

まぁ、絶対にあるだろうなと思っていた種の1つです。スギ天国のこのフィールドでは嫌でも視界に入るレベルで生えています。

 

ムラサキゴムタケ

1か月前にこの場所で、絶妙に紫色がかった極小のチャワンタケを確認し、当時は不明種としていましたが、1か月の時を経て、正体が判明。結構成長が遅いようですね。

 

恐らく我が人生で見たスギエダタケの中でぶっちぎりの最大サイズ。実は別種だったりしないのかな。

 

ムササビタケ

5月にも確認していた倒木で、非常に魅力的な群生を発見。普通種ですがスルーすることが多かったため、今回、じっくり撮影できたことは中々嬉しい所です。

 

ビョウタケ

モエギビョウタケとの区別が今一よく分からないため、直感でビョウタケとさせていただきました。

 

ムラサキゴムタケ

今回は至る所で見られました。湿った材なら木の種類は特に関係なく発生するようですね。

 

そして当然ながら今回もノルマ達成です(笑)

 

ニガクリタケ

まぁ、間違いなくあるだろうなと思った種の1つです。逆に見つからない日の方が少ないレベル。

  

__________

 

2か所目。前回は1か所目の林道だけでも1か月分レベルの量のハタケシメジやナラタケが採れましたが、(別に食糧難ではない)やはり12月にもなると、それらのきのこは跡形もなく消えていますね。

移動先も、前回と同様。8月にカメムシタケを大量に確認した広葉樹林のフィールドです。

 

前回、10月下旬は紅葉などは一切なく、まだ夏のように青々としていましたが、今回は紅葉も終わりに近づき、澄んだ空気と乾いた風が吹き抜けます。主に晩秋~冬が旬の広葉樹材から発生する系のきのこが採れるといいなと期待して入りますが、フィールドは思った以上に乾燥しており、少なくとも地面から生える系は厳しいだろうなと判断。

 

そしてこれからの季節が旬のHタケやEタケなどが好むフジやヤナギなどの倒木も多くありますが、結局見つからず。中々にミスったなと思うフィールドに来てしまった感がありますが、一応きのこは確認。

 

クヌギタケ属

よくわからない系ですが、形状的にはセンボンクヌギタケやコガネヌメリタケなどのややずんぐりした系に近いと判断。

 

そして2か所目でもノルマ達成です。

 

結局思うように見つからず、早々に見切りをつけて下山。本来ならばこのフィールドで何かしらの食用きのこを収穫しておきたかったのですが、あまりにも見つからず、時間も大量に余ったたため、麓を流れる川沿いの枯れ木などにヒラタケとかがあるといいなぁと思い川沿いを探索。何気に冬に訪れたことのない川だったため、それだけでも楽しく感じます。

 

ヒラタケ

そう簡単には見つからないだろうと思っていましたが、川沿いの探索開始から15分ほどでさらりと見つかりました(笑)。そしてこの完璧な状態ですよ。11月に発見した個体とは分厚さが遥かに違います。そして葉を完全に落とした枯れ木から生える灰色の姿は、まさに「寒茸」。

 

思った以上に高い位置にあり、ギリギリ届きそうで届かない位置に生えていたため、思うように近づいて撮影することはできず木に登り、なんとか収穫。

 

とんっっっでもなく完璧な状態ですよ。黒アワビ茸と言われるだけあります。というかカサだけだったら黒アワビにしか見えないレベル。そして冬に発生するヒラタケはヒダが青みがかった灰色を帯びているのもまたいいですよね。

 

コレラタケ!?

と思いましたが後日顕微鏡でシスチジアを確認しようとしたところ、そもそも胞子の時点でヒメノガステル科ケコガサタケ属ではなかった…

 

と言った形で、やはり先月までのようにポンポン見つかる訳でもなく、終了。

流石に寒くなりすぎましたね。まだ紅葉が綺麗な時期なので、ある場所には一定数のきのこがあるのでしょうが、間違いなく近いうちにシーズンオフとなるだろうと思います。

 

と言えど、12月の探索とは思えないレベルの収穫だったのではないでしょうか。更に時間があればヒラタケやらエノキタケやら更に見つかっていただろうと感じたのがまたえぐい。と言う訳で、今回はここで離脱とします。

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