クリイロカラカサタケ Lepiota castanea

林内の腐葉土上

夏~秋

猛毒

2024年7月撮影 埼玉県

 

カサ

栗色~橙褐色の鱗片で覆われ、成長すると細かくひび割れる。下地は白色。鱗片は中央で密度が濃い。縁は白色の皮膜がやや垂れ下がる。

淡栗色の下地にカサと同色の鱗片がだんだら模様状に付着する。なお、上部に付く落ちやすいツバより上は鱗片が付着しない。

ヒダ

白色~クリーム色でやや疎、柄に離生する。

うp主からのコメント

小型種が多く、基本は食毒不明となっている種が多いキツネノカラカサ属の中で、例外的に猛毒成分を含んでいます。小型で華奢ですが、何気にハラタケ科の中ではオオシロカラカサタケやドクカラカサタケを抜いて毒成分は最も強力と言えるでしょう。

そのためかなりインパクトがあり、いつか見てみたいと思っていました。同属のキツネノカラカサやワタカラカサタケなどは毎年何回も見つけますが、きのこを初めて10年近く経っても本種だけは見つけられず。2024年7月に、メインフィールドで遂に初発見を果たしました。

全身が正に栗色で、形状はほぼ同じキツネノカラカサとは明らかに違う雰囲気を感じ、「これだ!」と興奮しました。

それにしても、この見た目でドクツルタケなどが含むアマニタトキシンを含んでいるのは驚きですよね。ただどういった経緯で本種が毒成分を含むと判明したのでしょうか。わざわざ本種を食べた方がいたのでしょうかね。

  

2024年7月撮影 埼玉県

2024年7月撮影 埼玉県

2024年7月撮影 埼玉県

2024年7月撮影 埼玉県