梅雨キノコの訪れ

6月になりましたね。いきなり台風が襲来して、河川は爆増水し、地域によっては洪水なども起こりましたが、きのこにとっては天国のようなひと時でしょう。

 

 大雨の翌日、松の木が多い近所の公園での話。

 

午後からフリーだったので軽く探してみました。まぁ午前中は雨だったので午後は確定でしたが。午後からは快晴で非常に探しやすく期待できそうです。

実はこの日の3日前にも来ており、その時からの変化も見るべくまずはその時ザラエノハラタケの幼菌を1本見つけた場所へ

ちなみに3月にショウロなどを見つけた場所でもあります。

 

やはりありました。ザラエノハラタケです。ハラタケ属の中ではよく見かける方ですが意外に画像がなく図鑑に載せられなかったのでちょうどよかったです。

3日前は1本だけでしたが周りにも多数出ており、他のエリアでも多く確認できました。

 

松の枝に発見。最初はビョウタケかな?と思いましたが予想外のゼラチン質。現地では分かりませんでしたが調べたところヒメダクリオキン(Dacrymyces minor)が怪しいかと思いましたが確信はありません。

次はザラエノハラタケがあるということは芝生に生える普通のハラタケとかもありそうだと思い芝生が多いエリアを探して行くと雨でボロボロになったきのこが。ぱっと見テングタケ属だな

ドウシンタケです。かなり久しぶりに外生菌根、テングタケ属を見つけました。ただ今年初発見のテングタケ属はさすがにツルタケでした。

クロタマゴテングタケに似ていますがカサに条線があります。ツバのあるオオツルタケのようなイメージです。

一応ドウシンタケは猛毒種の多い属の中でタマゴタケに並ぶ数少ない食菌とされています。

ただ雨でボロボロっていうのと脆かったのでスルー。

 

その後芝生のエリアでフクロツルタケなども見つけましたがテングタケ系は全部長雨でボロボロになっていました。

一通り探したので雑木林へ移動

 

柄がちょうど真ん中くらいで裂けており、テングタケ属に見えましたオオツエタケ(別名:ヒマラヤツエタケ Hymenopellis raphanipes)です。よく見るツエタケやブナノモリツエタケとは雰囲気が違い、大きいんですよね。また湿っていますがカサに粘性がなかったのでいつもとは違う種で間違いないでしょう。

 

この日はこの画像以外にもあらゆる枝に発生していたキクラゲです。探せばどこでも見つかりましたが殆ど溶けており、状態の良い群生は僅かでした。せっかくなので採取しました。

 

ツマミタケ。こいつが出るともう梅雨って感じですね。雨あがりだったのでそこまで臭いませんでしたが虫を寄せ付けるグレバの匂いは強烈です。ボール状の幼菌も多数ありました。

 

他にはクリゲノチャヒラタケ、ウチワタケ、カブラアセタケ、コショウイグチ、チチアワタケなどもありました。全てここに載せると鬼長くなるので何種かは図鑑の方に掲載予定です。

 

あと2週間ほどで外生菌根がより多く見られそうなのでサイト設立年からどんどん図鑑のページを増やす予定です!

では今回はこの辺で離脱します。

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