2024年6月

  • じめじめ雑木林

    2日連続でーす。

    2日連続更新というのは久しぶりなのではないでしょうか。

     

    丁度1年前の今頃、6月の第一土曜日、日曜日は2日連続で探索に行きました。

    今年の6月第一土曜日は去年の同日と全く同じフィールドへ行ってきたので、その翌日である今回も同じ場所へ行こうと考えていました。そしてその周辺を流れる渓流的な川でカワムツを釣ろうとも計画していました。

     

    しかし、雨。

     

    雨雲レーダーで見たら赤色の雲が11時くらいから直撃する予報。これは断念せざるを得ない、と言うことになったので、午前中、雨が強くなる前に地元フィールドで探索することに。

     

    今回は久しぶりの大撮影でしたよ!

    まずは蚊だらけの薄暗い雑木林から

    ヒビワレシロハツ

    この時期の定番?と言ったところでしょう。

     

    アラゲカワキタケ(幼菌)

    もはやエリンギにしか見えないレベルですw

     

    シロキクラゲ

    今年も雑木林の枝に大発生する時期がやって来たようです。

    とりあえずその辺の枝の3本に1本はシロキクラゲが生えているレベルでの大発生でした。

     

    1枚目は深度合成しようと8枚撮影しましたが、虫が入ったりで失敗。 

     

    マンネンタケ

    硬質菌の幼菌~若菌が大発生しているのは初めて目撃。5か所程で鮮やかな棒状の幼菌が多く見られました。

     

     

    ニカワツノタケ

    コナラの幹から発生。予想以上にふさふさな印象。

     

    ウマノケタケ…と思いましたが後から見返すとアオキオチバタケとかその辺が近そうな気がしてきました。

    本家ウマノケタケは更に柄が華奢で長いような印象を勝手に持ちました。

     

    よくわからないベニタケ属も沢山出る時期になりましたね。

     

    ミナカタトマヤタケ?

    よくわからないアセタケ属も沢山出る時期になりましたね。

     

    ハイイロイタチタケ

    個人的に地元を代表する種と思っていますw

    普通種のようですが意外にも情報が少ない。

     

    クロキツネタケ

    地味に珍しい種のようです。ちなみに自分も初発見です。

     

    ダイダイガサ

    まさに初夏の種!

     

    ヒイロベニヒダタケ

    まさに初夏の種!(2)

    薄暗い常緑樹林で極めて目立つ超鮮やかな種ですね。

    ちなみにISO3200でこの明るさなので曇天の常緑樹林が相当に暗いことが分かります。

     

    ベニヒダタケ

    まさに初夏の種!(3)

    目が覚める程に鮮やかな黄色のカサを持ちますが和名がヒダの紅色に由来しているのが不思議すぎます。

     

    アシナガイタチタケ

    春に発生するイメージが強いですが、前日も枯れた個体が多数見つかったりと、発生時期が春~秋と言うのは伊達ではないよう。

     

    アラゲコベニチャワンタケ属

    2日連続アラゲコベニチャワンタケ属が見つかるとは…地元フィールドでもこの属が見つかるのはアツすぎ!

     

    当然ながらDNA用に採取。

     

    そして雑木林は一通り探し終えたのでお次は周辺の公園です。

     

    シロハツ 

    うp主は今年初撮影となる大型ベニタケ属です。

    シロハツモドキを期待しましたがノーマルでした。私の地元では、一般的なシロハツモドキの発生環境にもシロハツばかり発生します。

     

    ニオイコベニタケ

    1年ぶりに本種のカブトムシ臭を嗅いだ瞬間はもはや感動ものでしたw

    普通種ですが夏の訪れを感じさせてくれます。

    ちなみにニオイコベニタケのヒダを含む鮮明な画像が全くなかったのでこの機会に撮影し、図鑑にも追加しました!

     

    キクラゲ 

    シロキクラゲほどの大発生はありませんでしたがケヤキ、ニワトコなどの枝なら5本に1本の確率で生えているレベルでした。

     

    アミスギタケ

    梅雨入り寸前、他のきのこが少ないタイミングで異様に多く見られる種です。

    今年はやや控えめかな?

     

    その後、堰堤レベルで滝のような雨が降ってきたので離脱。

    食用に持ち帰った種はありませんが、今年初の大量撮影はなかなかに刺激的?でした。

     

    2日間で、まぁいい感じのシーズンインができたのではないでしょうか?

  • 梅雨入り1番の探索

    6月に入りました。もう2024年の半分が経過したと言うことになりますね…早すぎます。

     

     このサイトを設立し、最初の菌類ハイシーズンからもう1年が経過した、そう考えるとどんだけ体感時間が短くなっていくんだよぉーと思います。

     

     今回は6月最初、梅雨入りした瞬間の探索と言っても過言ではないでしょう。本格的な降水は翌日からですが。

     梅雨入り、ハイシーズン最初の探索に選んだのは、松の木が多い地元の公園です。

    まずこの記事のヘッダー画像のネジバナから分かる通り、完全に1年前の記事とやっていることが一致していますw

     

    それぐらい当時の思い出が恋しくなったと思っていますw

     

    ただ2日連続大雨後の探索だった1年前と異なり、今回は少し雨が降った程度なので期待し過ぎずに撮影、探索をしていこうと思います。

     

    ツエタケ属

    場所と種がやや違えど丁度1年前もこのフィールドで発見しました(当時はヒマラヤツエタケ)

     

    ベニタケ属

    灰紫褐色で、柄にもカサと同色を帯びています。

    こう言う系をDNA鑑定で調べてみたいですね。 

     

    倒木に大群生イタチタケ

    一瞬キララタケ系かと思いましたがイタチタケでした。

    もっと丁寧に撮影したかったものの、倒木本体がアリの巣と化しており、大量のアリを前にうp主は何もできなかったようです。(うp主は蟻が嫌い)

     

    シロキクラゲ

    生えたての様に見えましたが、ほぼ全ての個体が弾力が少なく、食べるには遅い個体ばかりでした。

     

    アラゲコベニチャワンタケ属

    地元でScutellinia属を見つけるのは何気に初めてなので嬉しかったです。

    割と大型でクヌギから群生していました。後日顕微鏡で毛の根本を見てみたところ、分岐が確認できたのでアラゲコベニチャワンタケである可能性が高くなりましたが、学校でDNA鑑定も行うこととなったので、結果を楽しみにしていてください。

     

    えーっと… 何でしたっけ

    ニセホウライタケとかに近い系の種ということは1発で分かりますが名前が出てこない!

     

    ですがまぁ、梅雨らしいオチバタケ系も今年初撮影ですね。

     

    ウラベニガサ

    個人的に晩春~初夏のイメージが強すぎるきのこです。

    やはりウラベニガサ系も見ないと梅雨になった気がしませんね。

     

    クサハツモドキ

    アーモンドと言うか、杏仁臭と言うか…そんな感じの臭気を持っています。

    最初はクサハツだと予想したのであのクサハツ臭を覚悟して臭いを嗅ぎましたが、明らかにアーモンドのような香りを感じました。

     

    トガリツキミタケ

    まさに梅雨、これぞ梅雨と言える種の発見。

    それ以上に、地元でヌメリガサ科が見られたことに歓喜が湧き出ましたw

     

    私が最も愛している(?)種の1つがヌメリガサ科ですからね。

     

    ナカグロモリノカサ

    ハラタケ属も出てきて、本当に梅雨入り、シーズンインを感じます。

     

    テングタケ

    もう完全に梅雨ですね(^_-)-☆

     

    割と周囲には枯れた個体も多く生えていたので5月から既に一定量が生えていたと言ったところでしょうか?

    なら今年はシーズンインが結構早そうですね。遅い年は7月に入ってようやくヒビワレシロハツが生えてきたレベルでしたので。

     

    そんな感じで梅雨最初の探索でした。

    雨がそこまで多く降った訳ではありませんでしたが、期待以上の収穫でした。

     

    ここから確実に外生菌根菌が増えてくるでしょう。

    今年もガンガン撮影、図鑑に追加していきますよぉ!

     

    今回はここで離脱とします。