展示用にきのこを採取2

文化祭2日目です。1日目は、超猛毒と記載したシロウロコツルタケや、冬虫夏草の標本がなかなかに好評でした。ありがとうございます!

当然ながら2日目も、当日採取の生きのこを展示していきます!

 

1日目に展示していたきのこは恐らく翌日には腐っているであろうため、そのまま使い回すことはできないので、文化祭の後、処分。

去年は2日間とも、当日の早朝に地元の公園で採取したもののみでしたが、今年は1日目に前日に採取したきのこも展示したため、凄まじいインパクトになりました。単純に野生のきのこが何種類も並んでいる姿だけでも好評だったため、2日目もそれを生かし、なるべく多くの種を展示していこうと思います。

そこで、1日目の終了後、きのこの処分(埋葬)も兼ねて、翌日用の採取も行ってきました。

1日目の夜、偶然埼玉県の方に行く予定があったため、その周辺で何度か行ったことのある森へGO! ちなみに6月の記事などで訪れたフィールドです。 

 

気温は余裕の30℃超え。そして1週間以上降水はなし。ですが前回の如く、きのこの発生を心配する必要はありません。普通にきのこは出ているだろうと思います。

 

オオシロカラカサタケ

最寄り駅を出て2秒で見つかりましたw

後ろにガードレールが見える通り、本当に小規模な芝生、いやただ草が生えているだけの空間と言ってもいいでしょう。駅の出口からすぐに広がるそのような場所にいきなり生えていました。それもでかい。この場所にオオシロカラカサタケが生えることは前から知っていたものの、過去最大級に巨大でした。

 

とんでもない幸先の良さです。

という訳で、安心を超えて逆に不安になるような気分で、本命の雑木林に向かいます。

この時点でオオシロカラカサタケがあるのなら、雑木林は確実にきのこ天国と化しているに決まっています。

 

クロハツ

2年前、このフィールドを初めて訪れた際に大量発生に遭遇しました。当時はきのこの図鑑を作ろうだなんて思っていなかったので、特に丁寧な撮影も行わず。その後、またここを訪れた時にちゃんと撮影したいなと思っていましたが、去年は1本も見つかりませんでした。そして今年、複数の発生を確認できたため、一安心です。

 

シロハツモドキ

シロハツの方は地元の公園で大量に見られる一方で、発生環境は割と身近なものの、地元を含め、シロハツと比べると圧倒的に発見回数が少ない種です。

このフィールドでは初めて見ました。シロハツは当日の朝、地元の公園で確実に収穫できるため、毒のモドキと一緒に展示することが叶うのは中々嬉しいです。

 

ヤマドリタケモドキ

この3日間、正直ヤマドリタケモドキに恵まれている気がします。このフィールドは何回も見たことがありますが、明らかに量が多いです。雨が降っていない、加えてずっと30℃超えだったのにどうしてだろうか?

 

コナカブリテングタケ

私は今回、初発見となりました。想像以上に小さかったです。

普段よく見るようなヒメコナカブリツルタケなどとは結構雰囲気が異なり、シロオニタケ系とも違う、不思議な感覚でした。

 

キアミアシイグチ

夏の雑木林でよく見る、食用不適なイグチと言ったらまさに本種ですね。ヤマドリタケモドキなどに比べるとほっそりしており、色もくすんだ黄色で、正直食欲が沸く見た目ではないですね。

 

ヒロヒダタケ

1年前、このフィールドで大量に見られた種です。今回は2本だけでしたが。個人的に本種は毒々しさが極めて低い毒キノコなので、今回展示用に収穫できたのは嬉しいところです。

 

今回も夕方1時間ほどの探索だったので、探し残したエリアは沢山。ですが、この短時間でも相当に多く、それも状態の良い個体ばかり収穫できたので、とりあえず明日の展示は心配なしです。

そして今回も毒種ばかりになりましたが、保管のために、一晩冷蔵庫に入れておきますw

 

2日目

前日と同様に、日の出と共に出発し、地元の公園へ行きます。1日目と同じ公園ですが、1日目で訪れなかったエリアを中心に探索していきます。

 

カッパツルタケ

1か所に8本ほど発生していました。色の写的にカバイロツルタケにも見えますが、実際はもう少し灰色が強く、しっかりと円形に傘の色が分かれています。 

 

テングタケダマシ

ツバの縁にトゲ状の被膜が付着したり、ツボの上部にカサと同形のイボが並び、かなり典型的な個体。

 

ヤマドリタケモドキ

ここ数日間、ヤマドリタケモドキに恵まれていると言うのは伊達ではなかったようです。7年以上通って1回も見たことのなかった場所に平然と生えています。

ここまでくると、降水や気温などはそこまで関係なく、9月の初週は外生菌根菌が生えやすいタイミングと考える方が良いですね。

 

クロハツ

このフィールドでお目にかかるのは実に6年ぶりです。当時、とんでもない大量発生があったのですが、その年以降、今回の地元の公園では1本も見つからず。他のきのこが相当に多い状況なのでワンチャンと思ったところ本当にありました。

そして傷を付けたところ、赤色にはなるものの、30分が経過しても赤色のままなので、ニセクロハツだ!と喜んでいましたが、学校に着くころに見るとしっかり黒くなっていたので、普通にクロハツでした。黒変までの時間が長すぎでしょ…

 

ヘビキノコモドキ

見るからに毒々しい見た目ですが虫食いが酷く、採取は断念。

 

 

という訳で今回も1時間ほど公園を彷徨い、前日の夕方の収穫と合わせて11種類のきのこを展示用に持参。

前日採取のクロハツはどす黒く変色してかなり不気味な雰囲気と化していましたw

探索記録では一部割愛しましたが、展示したきのこは右上端から時計回りに、

ヒロヒダタケ、オオシロカラカサタケ、カッパツルタケ、ウスキテングタケ、テングタケダマシ、キアミアシイグチ、ヤマドリタケモドキ、シロハツ、シロハツモドキ、クロハツ、キヌハダニセトマヤタケとなりました。

ヤマドリタケモドキは予想以上に多く見つかったので一部を食べずに展示。

 

2日目はクラスの方の仕事もやや多く、1日目ほど長い時間、きのこの解説をできませんでしたが、1日目と同様、標本と共に好評でした。

 

そして我が生物部では、展示だけでなく、部誌も配布していました。

その部誌がこちら。なんと表紙画像の真ん中に私の撮影したハリガネオチバタケが使われているんですよ!!

表紙を作成したのは顧問のようでしたが、美しく撮れていたため、中心に配置したとのことで、やはり顧問には頭が上がりません。

そして目次にされている部員の名前はここでは全て隠しましたが、まぁ私の書いたページはどれなのか、分からないはずがないですよね。

きのこ関連のものは全て私著です(笑)

全てをここに掲載することはできませんが、2024年上半期で確認した珍しい種、アラゲコベニチャワンタケ属の研究について、あとは富士山や合宿での記録を書きました。

ちなみに、私は4記事7ページ書きましたが、これは部員の中でもずば抜けて多い方です。と言うか他の部員は大抵1記事、多くても2記事でしたので、私だけが異様に多い記事を書いている、と言ったところですね。そして全てがきのこと言うスタイル。顧問からは、「きのこ愛炸裂でしたね。」

富士山探索や、合宿はブログにフルで公開しているので、私の記事を読むためにこの部誌が欲しい!と思う方は紛れもない私のファンでしょう。もしそのような方がいるのならお会いしたいところです…(笑)

 

 そして、顧問には前々から、当サイトに本名と学校名を載せろ!今後の進路について考えると名前を公開していた方が大学の教授などが見た時に信憑性がある、などと言われていました。2024年9月現在、当サイト、Youtubeなどでは本名や学校名は一切掲載していませんが、私の覚悟が決まり次第、サイトの概要的なページを作成し、そこで本名、学校名を公開しようと思います。しれっと重大発言をしていますが、別に大したことではないのでね。

 

そんな感じで、まずは部誌に当サイトのリンクを載せました。この部誌を手に取った方なら、私の本名を知ったことでしょう(笑)

 

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