2024年10月

  • またもや神回

    前回の記事の翌日です。私が2日連続で探索に行くのも復帰直後ならではではないでしょうか。

    普通に考えて、定期考査後の2連休は長時間睡眠を取る人が多いと思いますが、私に関しては、試験後に2日連続で探索に行くので逆に試験後で睡眠時間は相当に下がっています。早めに学習を始め、直前で一夜漬けをすることがない私は、復帰後の睡眠時間の差がより目立ちます。

    偉いでしょ!

     

    前回と同じ地域で同じような植生のフィールドですが、今回はそれなりに整備れ、時々や自転車が通行するような林道を15kmほど歩き、見つけた森などで探していくスタイルです。普段は登山道に入りますが、主に車が通行する林道をひたすら歩き、きのこを探します。前半は何度か訪れたことのあるフィールドが含まれますが、今回探索する林道の大半は訪れたことのないエリアとなるため、中々に楽しみです。

     

    コツバイチメガサ

    林道脇の、湧水が滴る苔に生えており、いかにもコツバイチメガサ!って感じの場所に生えていました。

     

    スッポンタケ(幼菌)

    一瞬、野球ボールが埋まっているのかと思いました(笑)ですが触った瞬間感じるゼラチン質。辺りを見回すと同じサイズの球体が何個も埋まっていました。

    1週間後くらいに訪れるといい感じで子実体が出てきていそうです。

     

    ハナサナギタケ

    夏に頭角を現した殆どの冬虫夏草は完全に朽ち果ててなくなる時期ですが、流石は超普通種。ほぼ1年中見つかるようですね。

     

    トガリツキミタケ

    全身が黄色の個体は何気に初めて見ました。

     

    オトメノカサ属

    前回確認した個体と同種でしょう。カサがほんのりと桃色を帯びる個体が多く、かなり大型になるようです。

     

    ハダイロガサ

    何気に人生で初発見。思った以上に大きかったため、一瞬カヤタケ系に思えましたが、カサの質感は完全にヌメリガサ科。

     

    ツチナメコ

    正直、今回の探索で一番凄まじかった種です。まず、普通種ではあるようですが、発生環境が曖昧な種が2日連続で見つかったことが驚きです。そして、ここまでのサイズがあり、虫食いなども少ない状態のツチナメコは初めて見ました。実際にはこのくらいのサイズが普通なのですが、私は高さ3cmほどの小さな個体しか見たことがなかったため、シンプルに驚きました。

     

    一見するとナラタケのようなルックス、ただナラタケよりも優しそうな雰囲気。そして絶妙に垂生するヒダ。確かに前日も同じくらいのサイズのツチナメコを見ましたが、こんなにも完璧な状態で出会えるだなんて…

     

    そしてあの1株だけでないんですよ!先ほどの株の近くにも数本ありましたが、林道を少し進むと更に複数株を確認!それも、いかにもツチナメコらしい環境に、いかにもツチナメコらしい生え方(伝わらないと思われるが)

     

    そして当然ながら採取します。まさか1か所だけでなく複数個所で本種が大量に見つかるなんて…

    ツチナメコだけがこんなにも収穫された画像なんて誰も見たことないでしょ?(笑)私ようなよっぽどのフミヅキタケ属マニアでない限りこんなことしないでしょう(笑)

     

    コベニヤマタケ近縁種

    基本的にスギ、ヒノキの植林地がメインとなる林道ですが、一部、植林前の雑木林が残る場所があります。そこにポツポツと発生。

    コベニヤマタケと言うのも結構情報が少ないので近縁種としました。

     

    クリフウセンタケ…に極めて近縁であろうフウセンタケ属

    一瞬言葉を失いました。普通に信じられなかったのですよ。確かにクリフウセンタケが生え得る環境ではありますが、7年前に山梨県の高原で見たのが最後だったため、うそやろ!?スギに植林されずに残った僅かな広葉樹林(標高600m)に生えるだと!?と今年topレベルで驚きましたw

    確かに、クヌギ、コナラ、シラカシなどにアカマツが混じる環境なので、全然生え得る環境ではあるとは思います。ただどうしても引っかかる点があるんですよね…

     

    それは柄とヒダ。シルエットは完全にクリフウセンタケですが、柄に付着するツバがここまで茶色いことなんてあるのか?また、ヒダの色が濃すぎないか?などと少々引っかかる点がありました。クリフウセンタケはもっと白っぽい印象がありますよね。なので今回は近縁種と言う判断に。この標高じゃ流石に本家は生えないか…ただフウセンタケ属の中でも、食種の多いアブラシメジ系(クリフウセンタケもここに属する)に近いグループだと言うのはほぼ確定でしょう。

     

    サンコタケ

    周囲を通るだけでもその臭さが鼻をつんざくようですが、今回は何も感じませんでした。

     

    アカヤマタケ

    本種も今回の林道沿いで大量に見られた種の1つです。普通に落ち葉が溜まったところに、大群生とまでは行きませんが、相当な量が生えていました。

    ヌメリガサ科の腐生菌がここまで群生するのは初めて見たと思います。

     

    ヒメムラサキシメジ

    人生で初発見!路肩の落ち葉が積もっただけの場所であっさり見つかりました。最初はイッポンシメジ系の何かだと思いましたが、純白で極めて密なヒダと根本の白い菌糸を見て驚きました。

    結構濃い紫色なんですね。こう見えてもシメジ科シメジ属と言うスタイル。

     

    ツチイチメガサ

    ツチナメコがあるならそれによく似た本種もあるかなぁと思っていたところ、ありました(笑)

    ツチナメコとの識別が曖昧でしたが、典型的なツチナメコをあれほど見たならもう間違える気はしません。

     

    そしてツチナメコは異様なまでに見つかりますw

    本日初確認した環境と同じような雰囲気の地面を見るとほぼ確実に見つかるレベルで、本当にどこにでもありました。フミヅキタケ属の中では発生環境がパッとしない印象がありますが、今回発見した個体の大半が、路肩に積もり上げられた湿気のある腐葉土(落ち葉少な目)に発生していることが多い印象を受けました。

    だとしても超富栄養な環境を好む訳でもない腐生菌がここまで広範囲に渡って大量に見られることがあるなんて…

     

    ムラサキシメジ

    編集じゃないです。カメラの彩度を通常より高い設定にしている訳でもありません。とんっっっでもない紫色です。まさにムラサキシメジって感じの色ですね。少し成長すると結構灰色に近いくすんだ紫色になることの多いきのこなので、ここまでビビッドな紫色の個体は相当久しぶりに見た気がします。まさに目が覚めるような鮮やかさですね。

     

    ヌメリスギタケ

    正直、ツチナメコの大量発生以上に驚きました。ヌメリスギタケですよ!? どう考えても標高800m以上の高地または高緯度地域のブナ林で見られるきのこです。それが標高5、600m程度の、スギ林に転がった広葉樹から生えているなんて…どうなってんの!?と思いましたが、過去に山梨県の高原で確認した個体と比べると、何となく細い印象を受けました。そう、あまり知られていませんが、本種は人工栽培に成功し、種駒も販売されている種です。と言うことは、恐らく近隣の民家で栽培されていた個体の胞子が逃げたのでしょう。

     

    Lepista irina

    前回も確認。前回のフィールドに近いエリアなのでまぁあるだろうなと思っていましたが、何気なく本種のことを考えると見つかるくらい、本種も至る所にありました。

     

    当然ながら今回もノルマ達成です(笑)

    何となく黄色味が強く映ったため、アラゲコガネコチャワンタケに見えますが、普通にオレンジ色で、Scutellinia spと言ったところでしょう。

     

    と言った形で、林道の半分が終了。訪れたことのエリアとなるため、「あの沢の超上流にこんなにもでかい砂防があったのか!?」などと驚くシーンやフォトスポットも多く、楽しめました。しかも車も自転車も殆ど通らないので林道の真ん中を堂々と歩けましたしね!

     

    ここから後半は、数回訪れたことのあるフィールドになります。

    ナラタケ

    大半は枯れた個体でしたが、やはり新鮮な状態の個体は一定数残って居ました。

     

    アイカワタケ

    成長すると思った以上に白くなるようですね。ぱっと見、こんなところに富士山でお馴染みのマスタケ!?と思いましたが、裏側の黄色味の強さや、老菌の白さから、同属のアイカワタケだろうと判断。

     

    クマシメジ

    モミの木が1本だけ生えている環境です。2年前に1本だけポツンと生えているのを確認し、その2年後、5本ほど生えている様子を確認でき、当時のあれはマグレではなかったのだと安心。

     

    センボンイチメガサ

    スギに生えるとどうしてもコレラタケやヒメアジロガサモドキ感が出てしまいますが、それらと間違える程私は甘くありません!

     

    そうして計8時間ほど林道沿いを歩いて探索をし、終了。

    とりあえず…情報量の多い探索でした(笑)

    大群生が多かったので、一気に図鑑に何種類も追加できるでしょう。と言う訳で、ボチボチと図鑑に色々と追加していこうと思います。

     

  •  気づけば10月も下旬に入っていましたね。10月は殆どを試験勉強へ費やしたため、今月2個目の記事が第4週になってしまいましたが、今回は復帰後最初の休日で恒例の超本格キノコ狩りをしようと言うことで、秋が旬の食用菌を食べる目的で採取していくスタイルです。

    丁度1年前も同じようなことをしていましたね。

    今回も当時と同じフィールドです。前5日ほどで短時間なものの、継続的な降水があったため、フィールドはいい感じで湿っています。これは食用菌はもちろん、最も得意とする(自称だが)ヌメリガサ科の腐生菌もあるのではないか?期待値は高めです。

     

    ハタケシメジ

    入って5秒で視界に入りましたw

    冬、春には盤菌類、梅雨、夏には冬虫夏草を探しに何度も訪れるフィールドですが、まさか林道の入口からこんなにもハタケシメジが生えていたなんて!

    確実にハタケシメジが生える場所が更に上った所にありますが入って5秒でもう見つかるとは…

    当然ながら採取。横は思いっきりコンクリートの林道なので、本当に自分以外で採取する人がいないのでしょう。

     

    エセオリミキ

    何気に超久しぶりに見た気がします。水っぽさが印象的です。食べられると言いますが、先に大量のハタケシメジを見てしまうとねぇ…可食レベルなので逆に食欲が湧かなくなりますね。

      

    スギエダタケ

    秋にこのフィールドで一番多くの発生が確認できると思っています。小型で多く集める必要がありますが、季節を感じられるので1年に1回は食べています。

     

    ミズゴケノハナ近縁種

    ヌメリガサ科の腐生菌もやっぱりありましたね。ただ近縁種までしか特定できなかったのが惜しいですが。ベニヒガサ感がありますが全体的に大型でヒダも黄橙色なため、ミズゴケノハナなどが属するザラツキキヤマタケ亜節のグループだと思われます。

     

    キツブナラタケ

    去年も採取した場所です。前日に地元フィールドを訪れた際はやや遅く、腐った個体が大半でしたが、このフィールドでは丁度取り頃だった模様。湿地帯に水没した倒木から生えているため、キツブナラタケ特有の黄色さが欠けてしまっているのがやや惜しいですが、喜んで採取。

     

    そして林道を挟み、このキツブナラタケポイントの反対側にハタケシメジが生えるポイントがある、去年の記事でもそう言いましたね。今回もそこで1株目を採取とするつもりでしたが、入口から即座に見つかるとは想定外でした。

     

    入口であんなに出ているなら、発生を知っている場所にも当然ながら生えますよね。ただそのデカさです。過去topレベルで超巨大です。

     

    なかなか大きさが伝わりにくいですが。相当でかいです。入口の個体がヒメコナカブリツルタケならこの個体はシロオニタケ、そんなレベルで大きいです。やはり2年前から発生を確認している安定地点と言っただけあって格が違いますね。

    とんでもない重量感です。

     

    ヒイロチャワンタケ

    一見、地面に転がるプラスチックゴミかと思いました。中々に不自然なソリッドオレンジです。ちなみにこの場所、地上生アラゲコベニチャワンタケ属の発生地だったのですが、今年の4月に工事が入り、地面が平たんにされてしまいました。そのため発生しなくなるのではないかと不安でしたが、久しぶりに訪れた所、平たんにされた場所にもそれなりに苔や植物が生えており、更に本種も発生していたため、また発生するかもという希望が見えました。

     

    その後も更に上っていき、去年ムラサキシメジを採取した広葉樹のエリアにも入りましたが何もなく。

    去年大量のハタケシメジと癖の強い黄色いキノコが生えていた謎の林道へ入りました。入ってすぐ、ハタケシメジの残骸があったため、少し遅かったと感じました。そのため去年大量に確認した黄色いキノコも腐っているのかな、と思いましたが…

     

    嘘です、思いっきり新鮮な個体が大量に出ていましたw

     

    コガネタケ

    そう、癖の強い黄色いキノコですw

    なかなかの曲者ですよねwきな粉と形容される黄色い粉を纏った巨大なきのこが突然林道に生えているのですから。

    落ち葉をどけたところ、幼菌を多数確認。まだまだ出てきそうでとりあえず安心です。

    今回も採取しますが、味も結構癖が強いので今回は3本ほどにしておきました。去年は大興奮して大量に採取しましたが、食べ過ぎて次第に不味く感じてしまったのでね。

     

    ツチナメコ

    割愛しましたが、去年もこの場所で確認してました。それを思い出し、今回もあったりするかなぁと思ったところ本当にありました。それもでかい!これまでツチナメコは高さ3cmほどのちっさい個体ばかり見ていたため、平均的なサイズが撮影できたことは、変な画像ばかりの図鑑に鮮明な、如何にもという個体の画像を追加できそうで中々に嬉しい所です。

     

    ハタケシメジ

    この個体も去年確認した場所です。ハタケシメジも大量に見つかりますが、3桁レベルで至る所に群生していた去年と比べると流石にやや控えめですね。 

     

    ウラベニガサ

    スギから生えるウラベニガサって…なんかいいよな

     

    過去topレベルで上手く撮れたスギエダタケ

     

    そして食用菌収穫がメインの今回は忘れも良いかもしれませんが今回もノルマ達成ですw

     

    コガネタケ

    先程の林道以外でも確認。逆にこれまで何で見つからなかったの!?と思うようなよく通る場所に普通に生えていました。如何にもコガネタケって感じの場所から生えている様子を撮影でき、図鑑に追加できるだけの画像を集められました。

     

    オトメノカサ属

    カサが絶妙に紅色を帯びている。後日、周辺の林道で大量に見られ、念の為サンプル採取した。

     

    Lepista irina

    ムラサキシメジ属の1種で、色はウスムラサキシメジのような灰色に近い淡紫色で形はコムラサキシメジ感のあるややほっそりした姿です。ですが子実体はそれなりに大きくなります。

    一応、「ハタシメジ」という正式な和名がありますが、先ほど収穫した「ハタケシメジ」とあまりにも名前が近すぎ、更に国内での知名度が低いため、検索してもハタケシメジに訂正されるレベルなので自分は学名で呼んでいます。

     

    と言った形で1箇所目の林道は終了。流石に去年に及ぶ収穫量ではありませんでしたが、期待以上の撮影、採取ができたのではないでしょうか。

    今回は相当に早く出発したため、1か所目の林道上のポイントを全て回り終えた時点でもまぁまぁな時間が残りました。当然ながら2か所目へ行きます。

    2か所目は、8月に初めて訪れたフィールド。異様なまでにカメムシタケが大量発生し、逆にカメムシタケ以外のキノコが一切見られなかった場所です。当時は時期が時期だったということで、まぁカメムシタケしかなくても他のキノコが少ないとは判断できないと感じ、秋に訪れようと考えていました。

    1か所目は杉の植林地ですが、2か所目は広葉樹林なのでやや種類が異なりそうで期待します。

     

    スギエダタケ

    広葉樹と言えど、スギも普通に生えているので、まぁありますね。

     

    ヒメアジロガサモドキ

    何気に今回の探索で一番サンプル採取したかった種です。去年から秋が深まった頃に一定数確認していましたが、肉眼のみの観察しかしていなかったため、(モドキ)として掲載していました。今回、サンプル採取が叶ったら顕微鏡観察で胞子の確認をし、モドキか無印か識別したかった所だったので、1箇所目で見つけられずとも、2箇所目で確認でき、嬉しい所です。

    ちなみに顕微鏡観察の結果、モドキであると確認。

    クリシロコナカブリ(仮称)?

    クリの毬から多数の発生を確認できた。調べると結構な量の画像が出てきますが学名はまだついていない模様。

     

    サルナシ

    野生の個体は初めて見ました。ぱっと見マタタビ的な身にも見えましたが葉の形を見て「がちか!?」と興奮。それも何株も生えています。一度誰かの家に植えられている個体を見たことがありましたが、まさか自由に採取できる場所に、こんなにも生えているなんて…

     

    断面は完全にキウイフルーツですwそれもそのはず、俗に言うキウイフルーツの野生種ですからね。味も完全にキウイ。やや酸味が強めですが、山で食べると本当に美味しい。

     

    と言った収穫で、2か所目は終了。意外と少なかったですね、と言うか食べる目的できのこは収穫しませんでしたね。まぁヒメアジロガサモドキのサンプル採取、さらにサルナシを大量に収穫できたので良いでしょう。

  • 1か月ぶりの更新は復活の探索

    お久しぶりです。約1か月半、更新等を休止していました。理由はまぁ、考えるまでもなく、毎度お馴染みの定期考査という奴ですw

    まぁそれらの感想などは放っておき、テストが終わった今日、それから明日は現実から目を背けられる至福の一時とでも言ったところでしょうか?とりあえずここ4週間ほど全くできていなかったことを一気に楽しみましょう。

    と言う訳で、テストが終了した当日の午後から、軽く探索へ。約1か月ぶりの探索となります。

    今回のフィールドは、去年の同時期にも、テスト直後に訪れたフィールド。当時はワタゲナラタケが大爆発でした。ただ今年は、去年よりも1週間遅いため、毎年一定のタイミングで一気に生えてくるスタイルのナラタケ系は少し遅いのではと、やや期待値は低めですが、まぁなにより、定期考査を終え、大好きなこのフィールドに行けているだけでも幸せです。

     

     

    ワタゲナラタケ

    去年、地肌が見えない程に群生していた切り株を真っ先に見に行きましたが、3本ほど生えていました。この切り株には食べごろの個体が数本ありましたが、周囲には枯れた個体が多数。やはり遅かったか…

     

    ニガクリタケ

    本当はもっと鮮やかな鮮黄色でしたが、どうしても白く映ってしまう。

     

    ワタカラカサタケ

    少しピンボケしたのが悲しい。

     

    イボテングタケ

    10月下旬ですが、最高気温が20℃後半である日が続いているため、やはりまだテングタケ属も出ていましたね。

     

    チョウジチチタケ

    丁子(グローブ)の香りがすると言うが、今一分からない(多くの菌屋もそう述べる)

     

    ヤブレベニタケ

    普通種のようですが、何気に見る機会が少なかった種の1つです。食べられるようですがスルー

     

    ヒメコナカブリツルタケ

    梅雨が最盛期である本種は流石にこの発見が私にとって今年最後の撮影となるだろうと思います。本種が発生する雑木林系のフィールドに近々行くよていはないのでね。

     

    ブナノモリツエタケ

    ぽつんと1本だけ。

    ちなみに、ワタゲナラタケは去年大量に見つけた切り株を中心に、至る所に生えていました。ただ、どれも腐っていますが。確実にあと1週間早ければ食べごろだったのでしょうね。まぁ1週間前に採取に行っていたら私の点数は下がるのだろうなと思いますが。

     

    ですがなにより、腐ったキノコが大量にあるのは見ていて気持ちの良い光景ではありませんね。しかも今回は、前4日ほどでパラパラと降水があったため、林床がいい感じでしめっているんですよ。それが影響し、成長し切り、腐り枯れたナラタケは更に腐敗し、結構な悪臭を放っていました。近づくと菌特有の腐敗臭が漂って来ると言う状況。

     

    と言えど、新鮮な個体も僅かながらではありますが生えていました。全体の1割にも満たないレベルでしたが。

    一応採取はしました。それなりに大きい個体が多いので、8本ほどあれば最低限の味噌汁の具などにはできます。

     

    ナラタケモドキ

    そして腐ったワタゲナラタケの群生の中に、少し異なる雰囲気の小さいキノコが2本。見てみるとまさかの9月に猛威を振るったナラタケモドキではありませんか!!どうして今!?秋が深まるとモドキでないツバのあるナラタケの政権下だよ!?もう夏に戻らなくていいよ…

    それも異様に小さい個体が2本。無理やり生えてきた感と場違い感があり、思わず笑ってしまいました。

     

    と言った形で、短時間でしたが探索をしてきました。収穫はともあれ、4週間を勉強に捧げた定期考査が終わり、晩秋寸前のやや物寂しさがある雑木林を探索できて、間違いなく10月の中では最も楽しい1日となったと思います。

    晩秋寸前と言えど、来週になっても最高気温が25度前後と言う、中々秋が深らない状況なので、例年では10月下旬付近で発生し始めるムラサキシメジやエノキなどはまだ先のこととなるでしょう。

    と言う訳で、久々の更新でした。久しぶりに、探索をした当日に記事化し、公開できたので良かったです。ちなみに明日も探索に行く予定(つもり)です。