2024年12月

  • ありがとう、2024年

    本日で2024年も終わり、早くも2025年ですね。

    爆速でした。早いなんて物じゃない、と感じました。1月1日から時間や季節が一切分からない環境で過ごした場合、感覚的にまだ5~7月だと思うレベルに、極めて短かったと思います。

     

     サイト設立から1年以上が経過した年ですね。3月にはドメインの期限切れでサイトの閲覧ができなくなったり、定期考査関連で失踪することなども度々ありましたが、限られた時間の中でも多く更新できたことはとても魅力的なことでした。

    編集、撮影技術の明らかな向上は勿論の事、お問い合わせフォームの設立や、モバイル版で閲覧した際に画面上部に現れる、押しても意味のないメニューバーもサイトの概要へ飛べるようにカスタマイズしたりと、自分で感じるのも難ですが成長を感じたと言った所でしょうか。

     

     そして何より、今年は39種ものきのこを、新しく図鑑に掲載することができました。

    今年最後の追加で、アミハナイグチヤマイグチオオイチョウタケを追加しました。

    追加した種の数では流石にサイト開設をした去年には及びませんが、去年からあるページにも、新しく撮影したより鮮明な画像を追加することもできました。

     

    と、結構充実していたように思えますが、今年の最初に投稿した記事で2024年の抱負を言いましたよね?その記事に飛べるように設定していない時点で、もう簡単にお察しできますが、

     

    ほぼ全ての目標を達成できてないやないかい!!!

      

    えぇ、普通に達成不可能でした。具体的な抱負についてここで言うのは心が痛くなるため、興味のある方のみ、2024年最初の記事をご覧ください。

     

    という形で、思い通りに行かないことが何気にと言うかめちゃくちゃ多かった年でもありましたが、それが過去になってみると儚いものですね… 

     当時は特に何も思っていなかったかもしれませんが、今思えばもう二度と再現することのできない世界観、一瞬の刹那であるから美しく感じる。そう心から感じられた2024年を少し振り返ってみましょう。

     

     

    去年は受験が終わり束縛から解放された年。でも今年は、受験へ向かう年。受験が終わった頃から1回の冬が過ぎ去り、2回目の冬が訪れた今、私は紛れもない受験生。悲しいですが、9月以降Youtubeで音沙汰なしなのはそれに起因します。

     

    そして最後は、メインフィールドの近くを流れ、下流ではカワムツ、上流ではヤマメを釣ったりと、何年も前からお世話になっている川に別れを告げます。1年前も釣り納めで訪れた川です。限られた時間の中でも、この川、そして山々には別れを告げたかったのです。

     

    2026年の春、合格して必ずここに戻ってくる

    と。

     

    叶うことならもっとこの川で釣りをし、未開拓のエリアにも行きたかった…

    ですが、今の私には、確定させなければならない未来がある。

     

    少々シリアスな内容となってしまいましたが、振り返ってみると本当に沢山の事がありましたね。

    ここまで鮮明に記憶に残り続けた年はなかったと感じます。

    やはり、充実した日々を過ごせば、刺激的でその時間は長く感じるのでしょう。

     

    何一つ悔いのなかった年とは言えませんが、良い年を迎えられそうです。

    Youtube、Instagram、ホームページ等をご覧の皆様、2024年も誠にありがとうございました。

     

    良い年越しをお迎えください!!

     

       ありがとう、2024年

  • 秋のきのこはもう終わり

    2日連続探索です。定期考査直後の休日と言う、普通なら長時間の睡眠をする方が多いであろうタイミングですが、私は逆に睡眠時間が大幅に少なくなるタイミングです(笑)

    今回も、2日連続で睡眠時間3~4時間ほどですが、何も問題ありません。

     

    前日は、1回前の定期考査直後の探索と全く同じフィールドを訪れたため、2日目である今回も、当時と全く同じことをしようと思います。

     

    前回、10月下旬から1カ月少々しか経っていないものの、季節は完全に冬。朝8時の時点で気温は4℃。

    物寂しい林道を15kmほど歩いて探索とします。

     

    フユイチゴ

    比較的薄暗い林床を好みますが、やはり日当たりが良い場所の個体ほど実が大粒で量も多い。

     

    秋から冬へ移り変わる林道を進み、倒木などでヒラタケやクリタケなどが採れるといいなぁ、と思いながら10kmほど歩きましたが、まさかの収穫0!

    食用種を採取することが一番の目的でしたが、食毒不明種などすらも一切見つからないというレベル。昨日のあれはなんだったんだ…

     

    Scutellinia sp

    残り5km程で林道が終わるタイミングで倒木に確認。当然ながらサンプル採取。

     

    ハナサナギタケ

    過去最大級のサイズでした。やや古い感じですが、それでも更に1カ月以上成長を続けそうな雰囲気。本来は梅雨に最盛期を迎える種ですが耐久しすぎでしょ…

     

    ヒラタケ

    そこそこ前から訪れているフィールドですが、これまで何の発生も確認できなかった、スギ林の林床にどこからか連れてこられ集積された広葉樹の枝からヒラタケが出ているのが衝撃。

    見ての通り腐っており、食べることは無理ですが、その後も別の場所でヒラタケの骸を確認。

    昨日に続き、またもやヒラタケの収穫ができるのではないかと期待。

     

    コツバイチメガサ

    巨大な外生菌根菌が賑やかな季節が終わった冬だと、微小なきのこに目が行きやすくなったり、見落とすことが少なくなりますね。

     

    ムラサキゴムタケ

    昨日もやたら多かった種ですが、昨日確認した個体とはやや雰囲気が異なる気が…

    後程調べたところ、やはり本種もアラゲコベニチャワンタケのように隠蔽種が存在しているようです。

     

    と言った形で、食用菌の収穫は0で終わりました。まぁ前日のみならず前々日にもクリタケを採取していますしいいでしょう。フィールドの差異があるものの、昨日はまだたくさんのきのこがありましたが、本格的に冬となっていくのを感じましたね。

     

  • 12月史上最高の収穫

    さて、今回も恒例の定期考査直後の探索が始まりました!!(笑)

    前回、前々回と定期考査直後の探索はほぼ毎回神のような収穫になっていますが、今回は晩秋も終わりに近づき、本格的に冬になりつつあるタイミングです。正直、前回ほどの収穫は期待できませんが、秋に生えるキノコを収穫すると言う面では、間違いなく今シーズン最後となるでしょう。

     

    それにしても寒くなりましたね。前日の最高気温は17℃ほどでしたが、今回の探索日から、11℃付近が最高となる日が続いています。間違いなく秋の終わりは目前のようですね。

    今年の秋は思うように探索に行けなかったため、少々どころか極めて名残惜しいところですが、定期考査直後の探索は毎回神回なため、今回も神回であると信じ、いつものフィールドへGO!

     

    アカモミタケ

    基本はスギ、ヒノキが中心の林道ですが、1箇所だけモミの大木が2本生えている場所があり、そこに毎年11月になると群生します。流石に12月なので1本だけしかありませんでしたが。と言えど、12月になっても尚、ベニタケ科の外生菌根菌(地下性菌以外)が見られるという異例の光景ですね。

     

    フユイチゴ

    このフィールドでは至る所に見られます。酸味が強いですが、何年も前から、毎年冬になるとこの森で食べているこの味はとても懐かしく、季節の移ろいを感じさせます。

     

    スギエダタケ

    まぁ、絶対にあるだろうなと思っていた種の1つです。スギ天国のこのフィールドでは嫌でも視界に入るレベルで生えています。

     

    ムラサキゴムタケ

    1か月前にこの場所で、絶妙に紫色がかった極小のチャワンタケを確認し、当時は不明種としていましたが、1か月の時を経て、正体が判明。結構成長が遅いようですね。

     

    恐らく我が人生で見たスギエダタケの中でぶっちぎりの最大サイズ。実は別種だったりしないのかな。

     

    ムササビタケ

    5月にも確認していた倒木で、非常に魅力的な群生を発見。普通種ですがスルーすることが多かったため、今回、じっくり撮影できたことは中々嬉しい所です。

     

    ビョウタケ

    モエギビョウタケとの区別が今一よく分からないため、直感でビョウタケとさせていただきました。

     

    ムラサキゴムタケ

    今回は至る所で見られました。湿った材なら木の種類は特に関係なく発生するようですね。

     

    そして当然ながら今回もノルマ達成です(笑)

     

    ニガクリタケ

    まぁ、間違いなくあるだろうなと思った種の1つです。逆に見つからない日の方が少ないレベル。

      

    __________

     

    2か所目。前回は1か所目の林道だけでも1か月分レベルの量のハタケシメジやナラタケが採れましたが、(別に食糧難ではない)やはり12月にもなると、それらのきのこは跡形もなく消えていますね。

    移動先も、前回と同様。8月にカメムシタケを大量に確認した広葉樹林のフィールドです。

     

    前回、10月下旬は紅葉などは一切なく、まだ夏のように青々としていましたが、今回は紅葉も終わりに近づき、澄んだ空気と乾いた風が吹き抜けます。主に晩秋~冬が旬の広葉樹材から発生する系のきのこが採れるといいなと期待して入りますが、フィールドは思った以上に乾燥しており、少なくとも地面から生える系は厳しいだろうなと判断。

     

    そしてこれからの季節が旬のHタケやEタケなどが好むフジやヤナギなどの倒木も多くありますが、結局見つからず。中々にミスったなと思うフィールドに来てしまった感がありますが、一応きのこは確認。

     

    クヌギタケ属

    よくわからない系ですが、形状的にはセンボンクヌギタケやコガネヌメリタケなどのややずんぐりした系に近いと判断。

     

    そして2か所目でもノルマ達成です。

     

    結局思うように見つからず、早々に見切りをつけて下山。本来ならばこのフィールドで何かしらの食用きのこを収穫しておきたかったのですが、あまりにも見つからず、時間も大量に余ったたため、麓を流れる川沿いの枯れ木などにヒラタケとかがあるといいなぁと思い川沿いを探索。何気に冬に訪れたことのない川だったため、それだけでも楽しく感じます。

     

    ヒラタケ

    そう簡単には見つからないだろうと思っていましたが、川沿いの探索開始から15分ほどでさらりと見つかりました(笑)。そしてこの完璧な状態ですよ。11月に発見した個体とは分厚さが遥かに違います。そして葉を完全に落とした枯れ木から生える灰色の姿は、まさに「寒茸」。

     

    思った以上に高い位置にあり、ギリギリ届きそうで届かない位置に生えていたため、思うように近づいて撮影することはできず木に登り、なんとか収穫。

     

    とんっっっでもなく完璧な状態ですよ。黒アワビ茸と言われるだけあります。というかカサだけだったら黒アワビにしか見えないレベル。そして冬に発生するヒラタケはヒダが青みがかった灰色を帯びているのもまたいいですよね。

     

    コレラタケ!?

    と思いましたが後日顕微鏡でシスチジアを確認しようとしたところ、そもそも胞子の時点でヒメノガステル科ケコガサタケ属ではなかった…

     

    と言った形で、やはり先月までのようにポンポン見つかる訳でもなく、終了。

    流石に寒くなりすぎましたね。まだ紅葉が綺麗な時期なので、ある場所には一定数のきのこがあるのでしょうが、間違いなく近いうちにシーズンオフとなるだろうと思います。

     

    と言えど、12月の探索とは思えないレベルの収穫だったのではないでしょうか。更に時間があればヒラタケやらエノキタケやら更に見つかっていただろうと感じたのがまたえぐい。と言う訳で、今回はここで離脱とします。

  • 気づけば冬

    お久しぶりです。約1か月ほど消息を絶っていましたが、普通に生きてます。

    なぜ消息を絶っていたのか、それはもう言うまでもないことなので割愛します。と言いつつも、まぁいつも通り定期考査と言うものがあったからです。

     

    そして今日はその定期考査が終了した日。恒例の如く、定期考査が終わった日には決まって同じ雑木林系の地元(と言うにはやや遠いか)フィールドに訪れています。今回も当然ながらそこへ行きました。

     

    紅葉が深まり、秋本番!と言いたい所ですが、暦上ではもう冬。最近は10、11月がかなぁ~り暑いので夏の次に冬が来るような感覚と言っても過言ではないでしょう。

    何気に、前回このフィールドに訪れた際は10月下旬でほぼ1か月前と言った所ですが、森の雰囲気が一瞬で移ろぎましたね。当時は紅葉なんて一切ない、むしろ梅雨に見えるほど青々としていたので4か月ほどの時間が経過したように感じてしまいます。

     

    すっかり寒くなり、どこか物寂し気な雰囲気が漂う森ですが、今回も定期考査明け、且つ約1か月ぶりの探索をしていきます。晩秋と言える時期に殆ど探索に行けなかったのが辛いですが、まだ秋のきのこが出ていると期待します。

     

    クリタケ

    いきなり発見です(笑)丁度1年前の同時期に、当時は考査前最後の探索で訪れた際に見つけました。当時も言っている通り、東京都内の低地の公園で見つかったことが俄かに信じがたいですが、案外生える事もあるようです。去年は11月中旬に発見し、同時期の定期考査直後に訪れた際は老菌しか確認できなかったため、11月に訪れられなかった今年は見つけられても老菌だろうと期待値は低めでしたが、いきなりとんでもなく典型的で美形な個体が見つかりました。

     

    そして先程の個体は去年確認した場所とほぼ同じ位置でしたが、奥に進むと更に見つかります。去年は1箇所でしか確認できなかったため、やはりあの1画にしか生えないのか、と思いながらダメもと進んでいると、噂をすれば的な感覚で次々と見つかりました(笑)

    やや古い個体が多めですが、ナラタケなどと違い、古くても全然食べられる状態が維持されるのがクリタケのいい所。

     

    ざっと見た感じで十数本、と言った所ですね。腐った個体なども多数確認できたため、11月から発生は始まっていたのでしょう。ですが、11月中旬の確認以来、新しい発生が確認できなかった去年と違い、雨が一切降っていないにも関わらず、本日新規発生が確認できたのは、私の事を思ったからでなないでしょうか?(クリタケ:テストを頑張っている代わりにこちらも生えてきてあげよう、的なやつ)

     

    ニガクリタケ

    まぁ、普段はお目にかかれないクリタケを久しぶりに見たので、和名が2文字増えるだけでほぼ1年中、ほぼ全ての材から生えるニガクリタケも見たくなりますよね(笑)

    正直、雰囲気があまりにも違いすぎるため、むしろ何でクリタケと間違える事故が発生するんだ?と思ってしまいましが、稀に本当に似ている個体が存在しますからね…

     

    折角クリタケが取れたので、横に置いてニガクリタケを煽っていくスタイル(笑)

    こうしてみると別種どころかそもそも分類上の科レベルで違うように見えてしまいますね。比較するニガクリタケが小さめなのが原因ですが、どちらが美味しそうかと聞かれた際、これは誰だろうと、間違いなく手前に置かれた優しい栗色のきのこを選ぶでしょ?

     

    と言う訳で、今回はまさかの2種類で終了。間違いなくこの2種以外にも見つけることはできたのでしょうが、日没時間の速さを甘く見ていたもので、ニガクリタケと比較した所辺りでもう日没時刻に。少し惜しいですが、久しぶりに自宅でCG制作などもしたいですし、今回はここで離脱とします。

     

    まぁ明日、大規模な探索を行うのでそこでの成果を楽しみにしていてください。