ウスムラサキシメジ Lepista graveolens

林内の腐葉土上

2023年9月撮影 山梨県

 

カサ

淡灰色に近い薄紫色で乾燥時はやや繊維質。

カサと同色で部分的な空洞がある個体が多い。

ヒダ

カサよりもやや濃色で極めて密。

薬品のような刺激臭がする個体もある。

うp主からのコメント

 ムラサキシメジに酷似した毒きのことしてそれなりに有名ですが、検索しても意外と情報が少ないんですね。ぱっと見の外観はほぼ一緒で、きのこの趣味を始めたばかりの時は、うそやろ!?普通に危なくないか!?とビビった記憶があります。ただ観察会の方に聞いても、見たことがないなぁと言われ、発生時期もムラサキシメジとややずれているのでまぁ大丈夫だろうと一安心。しかしそれも束の間、時間が経つに連れて、私は本種を警戒する毒きのこではなく、見てみたいきのこだという認識に変わりました。発生時期は9~10月と言った正に秋。

まぁそのうち見つかるだろうと思っていたものの一切見つけられず何年も経過。

 そして2023年9月、山梨県の高原で遂に発見しました。超が付くほどではありませんでしたが、本種も憧れの種の1つ。いくら寒冷地と言えどムラサキシメジが生えるはずのない9月上旬に、妖しい薄紫色のきのこが。近づいて見てみると、ほぼ灰色に近い紫色の身体に、極めて密なヒダ。そして微妙に臭ったかもしれない薬品の様な臭気。「これだ!」と歓喜しました。

 

2023年9月撮影 山梨県

2023年9月撮影 山梨県

ムラサキシメジ(食)よりもヒダが密。柄を持つと内部が空洞になっている感触が伝わってきた。

2023年9月撮影 山梨県

2023年9月撮影 山梨県