ハナオチバタケ Marasmius pulcherripes

2026年9月撮影 群馬県

 

発生場所

林内の落ち葉、腐葉土上

発生時期

夏~秋

生活型

腐生菌

食毒

不明

 

夏~秋、広葉樹の落ち葉溜まりなどで群生している様子を普通に見られる。普通種であるものの、子実体が非常に脆いため降水直後でないと状態の良い子実体は観察しにくい。和名の通り、花のように鮮やかなピンク系色のカサを持ち、落ち葉から群生する系の小型種の中では一際目立つ。一方でカサが橙褐色の褐色型タイプも存在し、基本的には紅色型と褐色型は付近に生えることはないものの、稀に混生を確認できる。褐色型はハリガネオチバタケと似ているものの、子実体のサイズ、カサの形状、ヒダの枚数などで識別ができる。

群生するものの、子実体は極めて脆いため食用価値は無いだろう。

 

2026年9月撮影 群馬県

紅色型のカサは紅桃色~紫紅色~ライラックピンク、褐色型は橙褐色~肉桂色で放射状の条線(溝)がある。条線は極めて疎であり、カサ中央で全ての条線が集合する。中央はやや突出し、濃色。表面に放射状の皺が生じる。

 

2026年9月撮影 群馬県

柄は強靭で極めて細い。上部に向かうにつれ、紅色型は暗紅色、褐色型は濃褐色などの濃淡を生じることもある。ヒダ付近ではほぼ白色に近い色となる。

ヒダは白色で極めて疎。平均約16~19枚。ハリガネオチバタケよりもヒダの枚数が多いとされている。若い個体ではヒダ同士の間に細かなしわが生じることがある。

 

2026年9月撮影 群馬県

紅色型の幼菌は、柄の上部が明確に暗紅色を帯びる。

 

2026年9月撮影 群馬県

褐色型はハリガネオチバタケに似ているがカサを横方向から見た際の形状をハリガネオチバタケと比較すると、本種はより上辺が短い台形に近い形状(三角形に近い形状)であることが多い。また、本種の場合カサの縁が上部へ反り上がることが多い。

 

2024年8月撮影 山梨県

幼菌の段階では、ハリガネオチバタケのカサは丸みを帯びている傾向があるが、本種はケコガサタケ属のような円錐形をとることが多い。

 

2024年8月撮影 埼玉県

紅色型よりも褐色型の方が大規模に群生しやすい気がする。

 

2026年9月撮影 群馬県

 

2024年7月撮影 山梨県