12月24日、それはクリスマスイブ、略して平日です。
早くも大学受験を終わらせ、自由の身ではありますが、だからといって本日の予定が埋まる、と言ったことはありません。
ですがプレゼント?的な報告があります。


先日、復活最初の山で採取した、コレラタケ似のきのこですが、当然ながら後日顕微鏡での観察を行いました。
大型のケコガサタケ属をサンプル採取して、シスチジアを確認するということは、何回もやってきましたが、これまで1度もコレラタケの特徴と一致するものはありませんでした。
そもそも、何でコレラタケを求めるのか、それは単純に、鮮明な画像を撮影したいからです。
個体数が少ないのか、正確な特徴が知れ渡っていないのか、誤った情報が広まっているのか、定かではありませんが、多くのきのこの図鑑で、コレラタケの同じ画像が使用されているんですよね。私が図鑑で見たことのあるコレラタケの画像は、せいぜい3種類程度です。
インターネットで検索しても、これは絶対コレラタケじゃないだろ…と思うような画像ばかり出てきますし、コレラタケだっ!と思うような画像でも、異様に画質が粗いものが大半です。
つまり、正確な情報が少ないにも関わらず、致命的な毒キノコとして有名と言った所です。
そして2つめは、私がよく訪れるフィールドが、コレラタケの生育に適しているのではないかと考えているからです。多くの図鑑には、スギやヒノキの朽木から発生するとされており、スギの植林地が広がる私のメインフィールドでは、コレラタケに近縁なヒメアジロガサモドキなどの種が多く存在します。
きのこを10年以上追及している者として、是非とも正確なコレラタケを見つけ出し、鮮明な画像を撮影したい、と言った所です。
そのような経緯で、今回もサンプルを採取させて頂きました。
まず、正確にコレラタケと同定するのであれば、肉眼だけでは不十分です。近縁種であるヒメアジロガサモドキやその他ケコガサタケ属は非常に小型で、発生環境も似ているため、顕微鏡での観察が必須となります。
そしてコレラタケと判断するための決定的な特徴は、先端が丸く膨らむシスチジアを持つことです。
そして今回のサンプルも、シスチジアを見ていきます。

何っ!?

なんと、シスチジアの先端が丸く膨らんでいるんですよ!!!
初めは、そもそもシスチジア自体が見当たらなかったため、結局無理だったか、と思いましたが、もう一度ヒダを切り出して観察すると…シスチジアがある!それも大量に!そして先端が膨らんでいる!!!
もう大興奮ですよ!コレラタケ確定なんですから!!

胞子もしっかりとコレラタケの特徴を満たしており、もう堂々とコレラタケと言えます。
ちなみにフロキシンを持っていないため、エオシンという赤色の染色液で代用しましたが、あまり綺麗には、と言うかシスチジア部分が全く染色されていませんが、染色なしでも分かるこの形状、コレラタケに他ならないです。
と言う訳で、復活最初の探索で、見事にコレラタケを見つけると言う、まさに正に神回だった、と言った所でしょう。
それだけでなく、コレラタケを図鑑に掲載することもできる、ということにもなります。
と言う訳で、復活最初の図鑑追加はコレラタケ…と言いたい所ですが、これまでの図鑑のスタイルに少し不満を感じていたため、現在、少しずつではありますが、図鑑のデザインをリフォーム中です。そのため、確実に近い未来、コレラタケが図鑑に追加されますので、それまでしばしお待ちください。
と言った所で、今回はここでおやすみなさぁ~い
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