きのこ

  • 秋のきのこはもう終わり

    2日連続探索です。定期考査直後の休日と言う、普通なら長時間の睡眠をする方が多いであろうタイミングですが、私は逆に睡眠時間が大幅に少なくなるタイミングです(笑)

    今回も、2日連続で睡眠時間3~4時間ほどですが、何も問題ありません。

     

    前日は、1回前の定期考査直後の探索と全く同じフィールドを訪れたため、2日目である今回も、当時と全く同じことをしようと思います。

     

    前回、10月下旬から1カ月少々しか経っていないものの、季節は完全に冬。朝8時の時点で気温は4℃。

    物寂しい林道を15kmほど歩いて探索とします。

     

    フユイチゴ

    比較的薄暗い林床を好みますが、やはり日当たりが良い場所の個体ほど実が大粒で量も多い。

     

    秋から冬へ移り変わる林道を進み、倒木などでヒラタケやクリタケなどが採れるといいなぁ、と思いながら10kmほど歩きましたが、まさかの収穫0!

    食用種を採取することが一番の目的でしたが、食毒不明種などすらも一切見つからないというレベル。昨日のあれはなんだったんだ…

     

    Scutellinia sp

    残り5km程で林道が終わるタイミングで倒木に確認。当然ながらサンプル採取。

     

    ハナサナギタケ

    過去最大級のサイズでした。やや古い感じですが、それでも更に1カ月以上成長を続けそうな雰囲気。本来は梅雨に最盛期を迎える種ですが耐久しすぎでしょ…

     

    ヒラタケ

    そこそこ前から訪れているフィールドですが、これまで何の発生も確認できなかった、スギ林の林床にどこからか連れてこられ集積された広葉樹の枝からヒラタケが出ているのが衝撃。

    見ての通り腐っており、食べることは無理ですが、その後も別の場所でヒラタケの骸を確認。

    昨日に続き、またもやヒラタケの収穫ができるのではないかと期待。

     

    コツバイチメガサ

    巨大な外生菌根菌が賑やかな季節が終わった冬だと、微小なきのこに目が行きやすくなったり、見落とすことが少なくなりますね。

     

    ムラサキゴムタケ

    昨日もやたら多かった種ですが、昨日確認した個体とはやや雰囲気が異なる気が…

    後程調べたところ、やはり本種もアラゲコベニチャワンタケのように隠蔽種が存在しているようです。

     

    と言った形で、食用菌の収穫は0で終わりました。まぁ前日のみならず前々日にもクリタケを採取していますしいいでしょう。フィールドの差異があるものの、昨日はまだたくさんのきのこがありましたが、本格的に冬となっていくのを感じましたね。

     

  • 12月史上最高の収穫

    さて、今回も恒例の定期考査直後の探索が始まりました!!(笑)

    前回、前々回と定期考査直後の探索はほぼ毎回神のような収穫になっていますが、今回は晩秋も終わりに近づき、本格的に冬になりつつあるタイミングです。正直、前回ほどの収穫は期待できませんが、秋に生えるキノコを収穫すると言う面では、間違いなく今シーズン最後となるでしょう。

     

    それにしても寒くなりましたね。前日の最高気温は17℃ほどでしたが、今回の探索日から、11℃付近が最高となる日が続いています。間違いなく秋の終わりは目前のようですね。

    今年の秋は思うように探索に行けなかったため、少々どころか極めて名残惜しいところですが、定期考査直後の探索は毎回神回なため、今回も神回であると信じ、いつものフィールドへGO!

     

    アカモミタケ

    基本はスギ、ヒノキが中心の林道ですが、1箇所だけモミの大木が2本生えている場所があり、そこに毎年11月になると群生します。流石に12月なので1本だけしかありませんでしたが。と言えど、12月になっても尚、ベニタケ科の外生菌根菌(地下性菌以外)が見られるという異例の光景ですね。

     

    フユイチゴ

    このフィールドでは至る所に見られます。酸味が強いですが、何年も前から、毎年冬になるとこの森で食べているこの味はとても懐かしく、季節の移ろいを感じさせます。

     

    スギエダタケ

    まぁ、絶対にあるだろうなと思っていた種の1つです。スギ天国のこのフィールドでは嫌でも視界に入るレベルで生えています。

     

    ムラサキゴムタケ

    1か月前にこの場所で、絶妙に紫色がかった極小のチャワンタケを確認し、当時は不明種としていましたが、1か月の時を経て、正体が判明。結構成長が遅いようですね。

     

    恐らく我が人生で見たスギエダタケの中でぶっちぎりの最大サイズ。実は別種だったりしないのかな。

     

    ムササビタケ

    5月にも確認していた倒木で、非常に魅力的な群生を発見。普通種ですがスルーすることが多かったため、今回、じっくり撮影できたことは中々嬉しい所です。

     

    ビョウタケ

    モエギビョウタケとの区別が今一よく分からないため、直感でビョウタケとさせていただきました。

     

    ムラサキゴムタケ

    今回は至る所で見られました。湿った材なら木の種類は特に関係なく発生するようですね。

     

    そして当然ながら今回もノルマ達成です(笑)

     

    ニガクリタケ

    まぁ、間違いなくあるだろうなと思った種の1つです。逆に見つからない日の方が少ないレベル。

      

    __________

     

    2か所目。前回は1か所目の林道だけでも1か月分レベルの量のハタケシメジやナラタケが採れましたが、(別に食糧難ではない)やはり12月にもなると、それらのきのこは跡形もなく消えていますね。

    移動先も、前回と同様。8月にカメムシタケを大量に確認した広葉樹林のフィールドです。

     

    前回、10月下旬は紅葉などは一切なく、まだ夏のように青々としていましたが、今回は紅葉も終わりに近づき、澄んだ空気と乾いた風が吹き抜けます。主に晩秋~冬が旬の広葉樹材から発生する系のきのこが採れるといいなと期待して入りますが、フィールドは思った以上に乾燥しており、少なくとも地面から生える系は厳しいだろうなと判断。

     

    そしてこれからの季節が旬のHタケやEタケなどが好むフジやヤナギなどの倒木も多くありますが、結局見つからず。中々にミスったなと思うフィールドに来てしまった感がありますが、一応きのこは確認。

     

    クヌギタケ属

    よくわからない系ですが、形状的にはセンボンクヌギタケやコガネヌメリタケなどのややずんぐりした系に近いと判断。

     

    そして2か所目でもノルマ達成です。

     

    結局思うように見つからず、早々に見切りをつけて下山。本来ならばこのフィールドで何かしらの食用きのこを収穫しておきたかったのですが、あまりにも見つからず、時間も大量に余ったたため、麓を流れる川沿いの枯れ木などにヒラタケとかがあるといいなぁと思い川沿いを探索。何気に冬に訪れたことのない川だったため、それだけでも楽しく感じます。

     

    ヒラタケ

    そう簡単には見つからないだろうと思っていましたが、川沿いの探索開始から15分ほどでさらりと見つかりました(笑)。そしてこの完璧な状態ですよ。11月に発見した個体とは分厚さが遥かに違います。そして葉を完全に落とした枯れ木から生える灰色の姿は、まさに「寒茸」。

     

    思った以上に高い位置にあり、ギリギリ届きそうで届かない位置に生えていたため、思うように近づいて撮影することはできず木に登り、なんとか収穫。

     

    とんっっっでもなく完璧な状態ですよ。黒アワビ茸と言われるだけあります。というかカサだけだったら黒アワビにしか見えないレベル。そして冬に発生するヒラタケはヒダが青みがかった灰色を帯びているのもまたいいですよね。

     

    コレラタケ!?

    と思いましたが後日顕微鏡でシスチジアを確認しようとしたところ、そもそも胞子の時点でヒメノガステル科ケコガサタケ属ではなかった…

     

    と言った形で、やはり先月までのようにポンポン見つかる訳でもなく、終了。

    流石に寒くなりすぎましたね。まだ紅葉が綺麗な時期なので、ある場所には一定数のきのこがあるのでしょうが、間違いなく近いうちにシーズンオフとなるだろうと思います。

     

    と言えど、12月の探索とは思えないレベルの収穫だったのではないでしょうか。更に時間があればヒラタケやらエノキタケやら更に見つかっていただろうと感じたのがまたえぐい。と言う訳で、今回はここで離脱とします。

  • 気づけば冬

    お久しぶりです。約1か月ほど消息を絶っていましたが、普通に生きてます。

    なぜ消息を絶っていたのか、それはもう言うまでもないことなので割愛します。と言いつつも、まぁいつも通り定期考査と言うものがあったからです。

     

    そして今日はその定期考査が終了した日。恒例の如く、定期考査が終わった日には決まって同じ雑木林系の地元(と言うにはやや遠いか)フィールドに訪れています。今回も当然ながらそこへ行きました。

     

    紅葉が深まり、秋本番!と言いたい所ですが、暦上ではもう冬。最近は10、11月がかなぁ~り暑いので夏の次に冬が来るような感覚と言っても過言ではないでしょう。

    何気に、前回このフィールドに訪れた際は10月下旬でほぼ1か月前と言った所ですが、森の雰囲気が一瞬で移ろぎましたね。当時は紅葉なんて一切ない、むしろ梅雨に見えるほど青々としていたので4か月ほどの時間が経過したように感じてしまいます。

     

    すっかり寒くなり、どこか物寂し気な雰囲気が漂う森ですが、今回も定期考査明け、且つ約1か月ぶりの探索をしていきます。晩秋と言える時期に殆ど探索に行けなかったのが辛いですが、まだ秋のきのこが出ていると期待します。

     

    クリタケ

    いきなり発見です(笑)丁度1年前の同時期に、当時は考査前最後の探索で訪れた際に見つけました。当時も言っている通り、東京都内の低地の公園で見つかったことが俄かに信じがたいですが、案外生える事もあるようです。去年は11月中旬に発見し、同時期の定期考査直後に訪れた際は老菌しか確認できなかったため、11月に訪れられなかった今年は見つけられても老菌だろうと期待値は低めでしたが、いきなりとんでもなく典型的で美形な個体が見つかりました。

     

    そして先程の個体は去年確認した場所とほぼ同じ位置でしたが、奥に進むと更に見つかります。去年は1箇所でしか確認できなかったため、やはりあの1画にしか生えないのか、と思いながらダメもと進んでいると、噂をすれば的な感覚で次々と見つかりました(笑)

    やや古い個体が多めですが、ナラタケなどと違い、古くても全然食べられる状態が維持されるのがクリタケのいい所。

     

    ざっと見た感じで十数本、と言った所ですね。腐った個体なども多数確認できたため、11月から発生は始まっていたのでしょう。ですが、11月中旬の確認以来、新しい発生が確認できなかった去年と違い、雨が一切降っていないにも関わらず、本日新規発生が確認できたのは、私の事を思ったからでなないでしょうか?(クリタケ:テストを頑張っている代わりにこちらも生えてきてあげよう、的なやつ)

     

    ニガクリタケ

    まぁ、普段はお目にかかれないクリタケを久しぶりに見たので、和名が2文字増えるだけでほぼ1年中、ほぼ全ての材から生えるニガクリタケも見たくなりますよね(笑)

    正直、雰囲気があまりにも違いすぎるため、むしろ何でクリタケと間違える事故が発生するんだ?と思ってしまいましが、稀に本当に似ている個体が存在しますからね…

     

    折角クリタケが取れたので、横に置いてニガクリタケを煽っていくスタイル(笑)

    こうしてみると別種どころかそもそも分類上の科レベルで違うように見えてしまいますね。比較するニガクリタケが小さめなのが原因ですが、どちらが美味しそうかと聞かれた際、これは誰だろうと、間違いなく手前に置かれた優しい栗色のきのこを選ぶでしょ?

     

    と言う訳で、今回はまさかの2種類で終了。間違いなくこの2種以外にも見つけることはできたのでしょうが、日没時間の速さを甘く見ていたもので、ニガクリタケと比較した所辺りでもう日没時刻に。少し惜しいですが、久しぶりに自宅でCG制作などもしたいですし、今回はここで離脱とします。

     

    まぁ明日、大規模な探索を行うのでそこでの成果を楽しみにしていてください。

  • 寒くなってきた

    気づいたら11月となっていました。10月が1週間ほどにしか感じられませんでした。それもそのはず、10月は最終週+α以外、基本的に試験勉強に費やしていたのでね。

     

     

    さて、本題。今週も、また前回、前々回と同じエリアでの探索です。またかよ!

    また同じフィールドかよ…と思うかもしれませんが、今回はいつもの林道を経由し、普段とは別の自治体に属する、未開拓のエリアにも足を踏み入れてみようと思ったからです。そのため前半は、前々回の記事と同じフィールドでの探索記となりますが、1週間空けて同じフィールドに行くとどうなっているのか、意外とやったことのなかったことなので何気に楽しみです。

    ちなみに、前回大量に撮影した種は、よほど綺麗な個体でない限りスルー。

     

    スギエダタケ

    丁度良い感じで光が当たり、そして子実体が程よく濡れていたので、究極に集中力を上げて撮影。その結果、恐らく、AWA7AKE人生の中で最も美しく撮影された画像となりました。

    しれっとそう言ってますが、背景の丸ボケとか、透明感のある柄や水滴の解像度の高さが普通にえぐくない!? 

     

    キナメツムタケ

    えっ?となりました。こんなところにあっていいの!?と思うレベルで場違いだからです。それもそのはず、あのチャナメツムタケやシロナメツムタケと同じような名前の通り、本種も寒冷地のブナやカラマツ林に生える、明らかに北方系のきのこです。

    ここは標高400mほどのスギ、ヒノキの植林地です。なんであるの…前回のヌメリスギタケに続いて、実は寒冷地の種も発生する不思議な環境なのか…?

    ただ後ほど調べた所、キナメツムタケに限っては意外と低地でも出るそうです。

     

    クヌギタケ属

    アシナガタケに見えましたが、柄の縦線と基部の菌糸が確認できなかったため、クヌギタケ属としました。

     

    センボンイチメガサ

    去年の10月に大群生を確認した時と同じ場所です。前回訪れた際は、去年の発見時から丁度1年後と言ったタイミングだったため、あるだろうと思いましたがもぬけの殻。1週間空けて訪れるとあらびっくり。何もなかった倒木がびっしりと埋め尽くされていました(笑)

    やっぱりキノコの発生タイミングは難しいものですね。

     

    ノルマ達成、説明不要!(笑)

     

    ヒラタケ

    今シーズン初物となりました。ウスヒラタケかと思いましたが、厚さ的にヒラタケの方でしょう。本種が出始めたと言うことは、秋の終わりが近づいてきていますね…つい3週間前までは最高気温が30℃を超える日の連続で、2週間ほど前にようやく秋になったと思いきやもう晩秋のきのこが出始めているというスタイル。

     

    コガネタケ

    前回確認した場所に、1週間空けて訪れてみました。間の1週間で、それなりに降水があったため、また新しく出てきていました。

    そして前回確認した大量の幼菌はどうなったのかと言うと…

     

    思いっきり巨大化していました(笑)

    思わず笑ってしまいましたw圧倒的存在感です。松茸のような形の幼菌しか見たことがなかったので、こんなにも巨大化する姿は想像できませんでした。普通にハラタケ科の中ではカラカサタケに続いて2、3番目くらいにデカくなるんじゃないでしょうか?今回の個体はオオシロカラカサタケよりも遥かに大きく感じましたし。

    流石にここまでデカくなると周囲に大量のハエが飛び交い、食べる気は失せますね。

     

    ヒメコガサ

    そしてここからが新規開拓のエリア。巨大なコガネタケの後は苔に生える小さなヒメコガサで癒されましょう。

     

    ミイノモミウラモドキ

    春に生えるイメージが強かったため、少し驚きましたが、普通に秋まで見られる種です。

     

    アラゲキクラゲ

    久しぶりにキクラゲも食べたいなーと思っていたら噂をすれば的な感じで見つかりました。

    何気にキクラゲが最も無難で安定した美味しさがありますよね。と言ってもほぼ無味で食感を楽しむ感じですが。

     

    一つの山を超え、一旦頂上。

    まだ全然紅葉していませんが、木々の枯れ葉が目立ってくる寂しげな感じが、秋らしさを醸し出していてまたいいですね。

     

    途中でいい感じの沢を発見。スタート地点の林道沿いにある沢とは別の水系となっているようで、遠くに来てやったぜ感。

     

    ツチナメコ

    前回、大爆発していた種です。今回もありました。いかにもツチナメコって感じの場所に生えていましたが、ツチナメコって感じの場所がどのような場所なのかが伝わった人は、私レベルの超ツチナメコマニアでしょう(笑)

     

    どこか物寂しさを感じる涼しい風が吹き上げ、秋を感じる遊歩道を超え

     

    とある湖に到着。湖と言えど、人造湖で、釣りをするには料金を払う必要がありますが。そしてヘラブナ釣りしかできないという勿体なさ。

    まぁそもそもバスはいないようですが。

     

    アラゲキクラゲ

    超大群生です。いやぁ、やっぱキクラゲと言ったら群生だよね!

    ここまで新鮮な個体が大群生しているのは結構久しぶりに見た気がします。

    当然ながら採取。リュックが一気に重くなった…とまでは行きませんが袋からは中々に重量感を感じる量を採取できました。

     

    ムラサキシメジ

    もう間違いなく秋の終わりが近づいていることを示唆するきのこですね。先週も別フィールドで確認しましたが、ムラサキシメジ特有の群生が見られていないのが惜しい。

     

    そして、本日2サンプル目。

     

    と言った形で、今回の探索はここまでとなります。今回はやや遅くに出発したため、後半はやや急ぎ気味でしたが、それなりに、と言うか結構いい収穫だったのではないでしょうか。

    いやぁ、めっきり涼しくなりましたね。

  • またもや神回

    前回の記事の翌日です。私が2日連続で探索に行くのも復帰直後ならではではないでしょうか。

    普通に考えて、定期考査後の2連休は長時間睡眠を取る人が多いと思いますが、私に関しては、試験後に2日連続で探索に行くので逆に試験後で睡眠時間は相当に下がっています。早めに学習を始め、直前で一夜漬けをすることがない私は、復帰後の睡眠時間の差がより目立ちます。

    偉いでしょ!

     

    前回と同じ地域で同じような植生のフィールドですが、今回はそれなりに整備れ、時々や自転車が通行するような林道を15kmほど歩き、見つけた森などで探していくスタイルです。普段は登山道に入りますが、主に車が通行する林道をひたすら歩き、きのこを探します。前半は何度か訪れたことのあるフィールドが含まれますが、今回探索する林道の大半は訪れたことのないエリアとなるため、中々に楽しみです。

     

    コツバイチメガサ

    林道脇の、湧水が滴る苔に生えており、いかにもコツバイチメガサ!って感じの場所に生えていました。

     

    スッポンタケ(幼菌)

    一瞬、野球ボールが埋まっているのかと思いました(笑)ですが触った瞬間感じるゼラチン質。辺りを見回すと同じサイズの球体が何個も埋まっていました。

    1週間後くらいに訪れるといい感じで子実体が出てきていそうです。

     

    ハナサナギタケ

    夏に頭角を現した殆どの冬虫夏草は完全に朽ち果ててなくなる時期ですが、流石は超普通種。ほぼ1年中見つかるようですね。

     

    トガリツキミタケ

    全身が黄色の個体は何気に初めて見ました。

     

    オトメノカサ属

    前回確認した個体と同種でしょう。カサがほんのりと桃色を帯びる個体が多く、かなり大型になるようです。

     

    ハダイロガサ

    何気に人生で初発見。思った以上に大きかったため、一瞬カヤタケ系に思えましたが、カサの質感は完全にヌメリガサ科。

     

    ツチナメコ

    正直、今回の探索で一番凄まじかった種です。まず、普通種ではあるようですが、発生環境が曖昧な種が2日連続で見つかったことが驚きです。そして、ここまでのサイズがあり、虫食いなども少ない状態のツチナメコは初めて見ました。実際にはこのくらいのサイズが普通なのですが、私は高さ3cmほどの小さな個体しか見たことがなかったため、シンプルに驚きました。

     

    一見するとナラタケのようなルックス、ただナラタケよりも優しそうな雰囲気。そして絶妙に垂生するヒダ。確かに前日も同じくらいのサイズのツチナメコを見ましたが、こんなにも完璧な状態で出会えるだなんて…

     

    そしてあの1株だけでないんですよ!先ほどの株の近くにも数本ありましたが、林道を少し進むと更に複数株を確認!それも、いかにもツチナメコらしい環境に、いかにもツチナメコらしい生え方(伝わらないと思われるが)

     

    そして当然ながら採取します。まさか1か所だけでなく複数個所で本種が大量に見つかるなんて…

    ツチナメコだけがこんなにも収穫された画像なんて誰も見たことないでしょ?(笑)私ようなよっぽどのフミヅキタケ属マニアでない限りこんなことしないでしょう(笑)

     

    コベニヤマタケ近縁種

    基本的にスギ、ヒノキの植林地がメインとなる林道ですが、一部、植林前の雑木林が残る場所があります。そこにポツポツと発生。

    コベニヤマタケと言うのも結構情報が少ないので近縁種としました。

     

    クリフウセンタケ…に極めて近縁であろうフウセンタケ属

    一瞬言葉を失いました。普通に信じられなかったのですよ。確かにクリフウセンタケが生え得る環境ではありますが、7年前に山梨県の高原で見たのが最後だったため、うそやろ!?スギに植林されずに残った僅かな広葉樹林(標高600m)に生えるだと!?と今年topレベルで驚きましたw

    確かに、クヌギ、コナラ、シラカシなどにアカマツが混じる環境なので、全然生え得る環境ではあるとは思います。ただどうしても引っかかる点があるんですよね…

     

    それは柄とヒダ。シルエットは完全にクリフウセンタケですが、柄に付着するツバがここまで茶色いことなんてあるのか?また、ヒダの色が濃すぎないか?などと少々引っかかる点がありました。クリフウセンタケはもっと白っぽい印象がありますよね。なので今回は近縁種と言う判断に。この標高じゃ流石に本家は生えないか…ただフウセンタケ属の中でも、食種の多いアブラシメジ系(クリフウセンタケもここに属する)に近いグループだと言うのはほぼ確定でしょう。

     

    サンコタケ

    周囲を通るだけでもその臭さが鼻をつんざくようですが、今回は何も感じませんでした。

     

    アカヤマタケ

    本種も今回の林道沿いで大量に見られた種の1つです。普通に落ち葉が溜まったところに、大群生とまでは行きませんが、相当な量が生えていました。

    ヌメリガサ科の腐生菌がここまで群生するのは初めて見たと思います。

     

    ヒメムラサキシメジ

    人生で初発見!路肩の落ち葉が積もっただけの場所であっさり見つかりました。最初はイッポンシメジ系の何かだと思いましたが、純白で極めて密なヒダと根本の白い菌糸を見て驚きました。

    結構濃い紫色なんですね。こう見えてもシメジ科シメジ属と言うスタイル。

     

    ツチイチメガサ

    ツチナメコがあるならそれによく似た本種もあるかなぁと思っていたところ、ありました(笑)

    ツチナメコとの識別が曖昧でしたが、典型的なツチナメコをあれほど見たならもう間違える気はしません。

     

    そしてツチナメコは異様なまでに見つかりますw

    本日初確認した環境と同じような雰囲気の地面を見るとほぼ確実に見つかるレベルで、本当にどこにでもありました。フミヅキタケ属の中では発生環境がパッとしない印象がありますが、今回発見した個体の大半が、路肩に積もり上げられた湿気のある腐葉土(落ち葉少な目)に発生していることが多い印象を受けました。

    だとしても超富栄養な環境を好む訳でもない腐生菌がここまで広範囲に渡って大量に見られることがあるなんて…

     

    ムラサキシメジ

    編集じゃないです。カメラの彩度を通常より高い設定にしている訳でもありません。とんっっっでもない紫色です。まさにムラサキシメジって感じの色ですね。少し成長すると結構灰色に近いくすんだ紫色になることの多いきのこなので、ここまでビビッドな紫色の個体は相当久しぶりに見た気がします。まさに目が覚めるような鮮やかさですね。

     

    ヌメリスギタケ

    正直、ツチナメコの大量発生以上に驚きました。ヌメリスギタケですよ!? どう考えても標高800m以上の高地または高緯度地域のブナ林で見られるきのこです。それが標高5、600m程度の、スギ林に転がった広葉樹から生えているなんて…どうなってんの!?と思いましたが、過去に山梨県の高原で確認した個体と比べると、何となく細い印象を受けました。そう、あまり知られていませんが、本種は人工栽培に成功し、種駒も販売されている種です。と言うことは、恐らく近隣の民家で栽培されていた個体の胞子が逃げたのでしょう。

     

    Lepista irina

    前回も確認。前回のフィールドに近いエリアなのでまぁあるだろうなと思っていましたが、何気なく本種のことを考えると見つかるくらい、本種も至る所にありました。

     

    当然ながら今回もノルマ達成です(笑)

    何となく黄色味が強く映ったため、アラゲコガネコチャワンタケに見えますが、普通にオレンジ色で、Scutellinia spと言ったところでしょう。

     

    と言った形で、林道の半分が終了。訪れたことのエリアとなるため、「あの沢の超上流にこんなにもでかい砂防があったのか!?」などと驚くシーンやフォトスポットも多く、楽しめました。しかも車も自転車も殆ど通らないので林道の真ん中を堂々と歩けましたしね!

     

    ここから後半は、数回訪れたことのあるフィールドになります。

    ナラタケ

    大半は枯れた個体でしたが、やはり新鮮な状態の個体は一定数残って居ました。

     

    アイカワタケ

    成長すると思った以上に白くなるようですね。ぱっと見、こんなところに富士山でお馴染みのマスタケ!?と思いましたが、裏側の黄色味の強さや、老菌の白さから、同属のアイカワタケだろうと判断。

     

    クマシメジ

    モミの木が1本だけ生えている環境です。2年前に1本だけポツンと生えているのを確認し、その2年後、5本ほど生えている様子を確認でき、当時のあれはマグレではなかったのだと安心。

     

    センボンイチメガサ

    スギに生えるとどうしてもコレラタケやヒメアジロガサモドキ感が出てしまいますが、それらと間違える程私は甘くありません!

     

    そうして計8時間ほど林道沿いを歩いて探索をし、終了。

    とりあえず…情報量の多い探索でした(笑)

    大群生が多かったので、一気に図鑑に何種類も追加できるでしょう。と言う訳で、ボチボチと図鑑に色々と追加していこうと思います。

     

  •  気づけば10月も下旬に入っていましたね。10月は殆どを試験勉強へ費やしたため、今月2個目の記事が第4週になってしまいましたが、今回は復帰後最初の休日で恒例の超本格キノコ狩りをしようと言うことで、秋が旬の食用菌を食べる目的で採取していくスタイルです。

    丁度1年前も同じようなことをしていましたね。

    今回も当時と同じフィールドです。前5日ほどで短時間なものの、継続的な降水があったため、フィールドはいい感じで湿っています。これは食用菌はもちろん、最も得意とする(自称だが)ヌメリガサ科の腐生菌もあるのではないか?期待値は高めです。

     

    ハタケシメジ

    入って5秒で視界に入りましたw

    冬、春には盤菌類、梅雨、夏には冬虫夏草を探しに何度も訪れるフィールドですが、まさか林道の入口からこんなにもハタケシメジが生えていたなんて!

    確実にハタケシメジが生える場所が更に上った所にありますが入って5秒でもう見つかるとは…

    当然ながら採取。横は思いっきりコンクリートの林道なので、本当に自分以外で採取する人がいないのでしょう。

     

    エセオリミキ

    何気に超久しぶりに見た気がします。水っぽさが印象的です。食べられると言いますが、先に大量のハタケシメジを見てしまうとねぇ…可食レベルなので逆に食欲が湧かなくなりますね。

      

    スギエダタケ

    秋にこのフィールドで一番多くの発生が確認できると思っています。小型で多く集める必要がありますが、季節を感じられるので1年に1回は食べています。

     

    ミズゴケノハナ近縁種

    ヌメリガサ科の腐生菌もやっぱりありましたね。ただ近縁種までしか特定できなかったのが惜しいですが。ベニヒガサ感がありますが全体的に大型でヒダも黄橙色なため、ミズゴケノハナなどが属するザラツキキヤマタケ亜節のグループだと思われます。

     

    キツブナラタケ

    去年も採取した場所です。前日に地元フィールドを訪れた際はやや遅く、腐った個体が大半でしたが、このフィールドでは丁度取り頃だった模様。湿地帯に水没した倒木から生えているため、キツブナラタケ特有の黄色さが欠けてしまっているのがやや惜しいですが、喜んで採取。

     

    そして林道を挟み、このキツブナラタケポイントの反対側にハタケシメジが生えるポイントがある、去年の記事でもそう言いましたね。今回もそこで1株目を採取とするつもりでしたが、入口から即座に見つかるとは想定外でした。

     

    入口であんなに出ているなら、発生を知っている場所にも当然ながら生えますよね。ただそのデカさです。過去topレベルで超巨大です。

     

    なかなか大きさが伝わりにくいですが。相当でかいです。入口の個体がヒメコナカブリツルタケならこの個体はシロオニタケ、そんなレベルで大きいです。やはり2年前から発生を確認している安定地点と言っただけあって格が違いますね。

    とんでもない重量感です。

     

    ヒイロチャワンタケ

    一見、地面に転がるプラスチックゴミかと思いました。中々に不自然なソリッドオレンジです。ちなみにこの場所、地上生アラゲコベニチャワンタケ属の発生地だったのですが、今年の4月に工事が入り、地面が平たんにされてしまいました。そのため発生しなくなるのではないかと不安でしたが、久しぶりに訪れた所、平たんにされた場所にもそれなりに苔や植物が生えており、更に本種も発生していたため、また発生するかもという希望が見えました。

     

    その後も更に上っていき、去年ムラサキシメジを採取した広葉樹のエリアにも入りましたが何もなく。

    去年大量のハタケシメジと癖の強い黄色いキノコが生えていた謎の林道へ入りました。入ってすぐ、ハタケシメジの残骸があったため、少し遅かったと感じました。そのため去年大量に確認した黄色いキノコも腐っているのかな、と思いましたが…

     

    嘘です、思いっきり新鮮な個体が大量に出ていましたw

     

    コガネタケ

    そう、癖の強い黄色いキノコですw

    なかなかの曲者ですよねwきな粉と形容される黄色い粉を纏った巨大なきのこが突然林道に生えているのですから。

    落ち葉をどけたところ、幼菌を多数確認。まだまだ出てきそうでとりあえず安心です。

    今回も採取しますが、味も結構癖が強いので今回は3本ほどにしておきました。去年は大興奮して大量に採取しましたが、食べ過ぎて次第に不味く感じてしまったのでね。

     

    ツチナメコ

    割愛しましたが、去年もこの場所で確認してました。それを思い出し、今回もあったりするかなぁと思ったところ本当にありました。それもでかい!これまでツチナメコは高さ3cmほどのちっさい個体ばかり見ていたため、平均的なサイズが撮影できたことは、変な画像ばかりの図鑑に鮮明な、如何にもという個体の画像を追加できそうで中々に嬉しい所です。

     

    ハタケシメジ

    この個体も去年確認した場所です。ハタケシメジも大量に見つかりますが、3桁レベルで至る所に群生していた去年と比べると流石にやや控えめですね。 

     

    ウラベニガサ

    スギから生えるウラベニガサって…なんかいいよな

     

    過去topレベルで上手く撮れたスギエダタケ

     

    そして食用菌収穫がメインの今回は忘れも良いかもしれませんが今回もノルマ達成ですw

     

    コガネタケ

    先程の林道以外でも確認。逆にこれまで何で見つからなかったの!?と思うようなよく通る場所に普通に生えていました。如何にもコガネタケって感じの場所から生えている様子を撮影でき、図鑑に追加できるだけの画像を集められました。

     

    オトメノカサ属

    カサが絶妙に紅色を帯びている。後日、周辺の林道で大量に見られ、念の為サンプル採取した。

     

    Lepista irina

    ムラサキシメジ属の1種で、色はウスムラサキシメジのような灰色に近い淡紫色で形はコムラサキシメジ感のあるややほっそりした姿です。ですが子実体はそれなりに大きくなります。

    一応、「ハタシメジ」という正式な和名がありますが、先ほど収穫した「ハタケシメジ」とあまりにも名前が近すぎ、更に国内での知名度が低いため、検索してもハタケシメジに訂正されるレベルなので自分は学名で呼んでいます。

     

    と言った形で1箇所目の林道は終了。流石に去年に及ぶ収穫量ではありませんでしたが、期待以上の撮影、採取ができたのではないでしょうか。

    今回は相当に早く出発したため、1か所目の林道上のポイントを全て回り終えた時点でもまぁまぁな時間が残りました。当然ながら2か所目へ行きます。

    2か所目は、8月に初めて訪れたフィールド。異様なまでにカメムシタケが大量発生し、逆にカメムシタケ以外のキノコが一切見られなかった場所です。当時は時期が時期だったということで、まぁカメムシタケしかなくても他のキノコが少ないとは判断できないと感じ、秋に訪れようと考えていました。

    1か所目は杉の植林地ですが、2か所目は広葉樹林なのでやや種類が異なりそうで期待します。

     

    スギエダタケ

    広葉樹と言えど、スギも普通に生えているので、まぁありますね。

     

    ヒメアジロガサモドキ

    何気に今回の探索で一番サンプル採取したかった種です。去年から秋が深まった頃に一定数確認していましたが、肉眼のみの観察しかしていなかったため、(モドキ)として掲載していました。今回、サンプル採取が叶ったら顕微鏡観察で胞子の確認をし、モドキか無印か識別したかった所だったので、1箇所目で見つけられずとも、2箇所目で確認でき、嬉しい所です。

    ちなみに顕微鏡観察の結果、モドキであると確認。

    クリシロコナカブリ(仮称)?

    クリの毬から多数の発生を確認できた。調べると結構な量の画像が出てきますが学名はまだついていない模様。

     

    サルナシ

    野生の個体は初めて見ました。ぱっと見マタタビ的な身にも見えましたが葉の形を見て「がちか!?」と興奮。それも何株も生えています。一度誰かの家に植えられている個体を見たことがありましたが、まさか自由に採取できる場所に、こんなにも生えているなんて…

     

    断面は完全にキウイフルーツですwそれもそのはず、俗に言うキウイフルーツの野生種ですからね。味も完全にキウイ。やや酸味が強めですが、山で食べると本当に美味しい。

     

    と言った収穫で、2か所目は終了。意外と少なかったですね、と言うか食べる目的できのこは収穫しませんでしたね。まぁヒメアジロガサモドキのサンプル採取、さらにサルナシを大量に収穫できたので良いでしょう。

  • 山梨県へ弾丸探索

    タイトルからも分かる通り、唐突な山梨県紀行です。

    と言っても、7月に訪れたような高原ではなく、都心からも中央本線でサラっと行けるようなエリア、正確な場所は言えませんが、大月~甲州あたりにほぼ思い付きで行ってきた記録となります。

    さて、菌類探索では一切訪れたことのない山梨県のエリアに思い付きで来たものですが、理由としては単純に、「夏休みの渓流釣り遠征で訪れたこの周辺の山々はきのこが多そうだな~」などと言ったことがあったからです。

     

    加えて、私がしているアラゲコベニチャワンタケ属の研究は絶賛進行中であり、確実にサンプル採取をすることが必要でした。8月はメインフィールド周辺では全く見つけられず採取もできておらず、先週ようやく採取できたのですが、更にサンプルが必要なので、確実に生えているだろうと思う環境が多く感じたからですね。

     

    そして更にもう一つ、今回のエリアに訪れたかった理由がありますが後ほど。

     

    と言った形で、急遽山梨県の初場所へ行ってきました。

    とはいえ初場所なので、ストリートビューなどを見て選んだ適当な山に入ってみました。

     

    環境としては、まさに外生菌根菌が好む、ブナ、ミズナラ、アカマツなどが混在する雑木林!

    ウラベニホテイシメジやクリフウセンタケ、サクラシメジなどの極めて美味な食用菌が好む環境です。私のメインフィールドで雑木林と言ったら、クヌギ、コナラ、シイ、カシなどの混生林なので、同じ広葉樹でも生えるきのこの種類が明らかに異なると感じます。

    それに加えて、周辺に渓流があり、その周りはスギの植林地となっているため、ヌメリガサ科の腐生菌や冬虫夏草系統なども期待できる。適当な山を選びましたが、とんでもなく魅力的に感じました。

     

    オニタケ

     

    ミズゴケノハナ近縁種

     

    チチアワタケ

    地元の公園で群生しているイメージが濃かったので、そこそこ標高のある雑木林のアカマツ樹下で出ているのは違和感がありましたw

      

    ツチナメコ

    ナカグロモリノカサ

    でかい!とにかくでかいです。登山道の真横に突然現れたものだったので思わず声が出ましたw

    普段見る個体の10倍近い大きさがあると思います。

     

    本格的な登山道に入る前の、地面がコンクリートの林道のエリアから、真横を魅力的な渓流が流れていますが、登山道に入ってからは、下流部の水量と緩やかな流れからは想像もできないレベルで大規模な滝が連続していました。結構驚きました。夏休みに投稿した渓流遠征の川の支流ですが、水量だけなら下手したら本流よりも多いのではないかと感じました。地図で見てもかなり細く表示されているので、アブラハヤぐらいしかいない沢なのかと思いきや、間違いなくイワナが生息しているであろう山岳渓流でした。

     

    これは近い未来、値似鷺などを誘って本格的に釣行したいものです。

     

    そして本来は、山頂まで登り、そこから別の山を経由して行きとは別の駅に出るつもりでした。

    ですがこの辺りから無視できないレベルで雨が降り始め、残念ながらこれ以上上ることはできないと判断。

    悲しいですが下山です。と言っても、この辺りから登山道は沢と離れていき、現時点で採取できていないアラゲコベニチャワンタケ属は見つかりにくくなりそうなので、むしろ下りながら探した方が良いのでは?と思っていました。登れば登るほどブナの原生林となりますが、外生菌根菌系がほとんど見つかっていないので、その点でも下った方が良いかな?と思い下山。

     

    結局この判断が最善だと、すぐに気づくこととなりました。

     

    ウラムラサキシメジ

    9月に腐葉土から群生する種と言ったら真っ先に本種が思い浮かびます。カサだけを見ると地味なきのこに見えますが、ヒダは目が覚めるような鮮紫色です。ヒダを撮影したものの、ピンボケすぎたためここには載せられず。

     

    環境的に、ワンチャンクリフウセンタケだったりしないかなぁと思いましたが、近づいて見て、あぁ、裏だけ異様に紫色の奴だ、となりました。

     

    トガリツキミタケ

    オオイチョウタケ

     林道の下の沢沿いに群生しているところを、登る時点で既に発見していました。撮影したかったものの、以外と降りにくそうな場所だったため、先の登山のことも考えて惜しくもスルーしました。ですが雨で下山を余儀なくされたことによって膨大な時間ができたので降りて撮影。

    何気に4年ぶりくらいに見た気がします。やはり迫力が凄まじいですね。シロハツモドキのようにも見えますが、ベニタケ属のように泥を被っていることはなく、何故超巨大なので、とんでもなく壮観です。

     

    ちなみに本種は、個人的にきのこの中でも美味しさは上位だと思っています。癖がなく、歯切れが極めて良いため、濃い目の味のスープや煮物に合います。今回は4年ぶりの実食となり、帰宅後ボルシチにして食べましたが、歯切れと香りが最高です。

     

    ツノマタタケ

     

    センボンイチメガサ

    雨での潤いや、背景のぼけ加減がいい感じで加わり、過去TOPレベルで美しく撮影できたきのこ画像となりました。

     

    その後、登山道が終わり、麓に。まさか戻ることになるとは思わなかったでしょう。

    そして時間が膨大に余ったので、小規模な沢が流れている森を適当に選んで移動しました。と言っても初場所ではなく、渓流釣り目的で4年前に訪れたことのある場所ですが。

     

    トキイロヒラタケ

    何気に人生で初発見となりました。梅と思われる木の枝に生えていて驚きました。ピンク色のヒラタケ型の子実体が見えた瞬間、まさか!?と感じ、予想は的中。

    形状はウスヒラタケと同じですが、図鑑の記述にある通り、ごく幼菌でない限り子実体が強靭になっていることを確認できました。取ってみようとすると、普通に柔らかめのカワラタケぐらい硬くて驚きました。

    ウスヒラタケは成長するほど水っぽく柔らかくなりますが本種は逆なようですね。

     

    Scutellinia sp

    今回もノルマ達成です(笑)結局、途中で降水により下山したのは正解だったようでしたね。安全面でもきのこ面でも。沢沿いは湿った朽木が多く、アラゲコベニチャワンタケ属には魅力的に感じましたが思いの外見つからず。移動先でもなかなか見つからず、焦っていましたがなんとか見つけられて一安心です。

     

    そしてその後、思いの外きのこは少なく、それなりに時間が経ってしまったため、最終目的地に行くため、電車で移動。その目的地と言うのは…

     

    パーキングエリアです。それもただパーキングエリアに行きたかったのではなく、「初狩PA」に行きたいと、前々から思っていたのです。

    なんで?と思いますよね。はい、中央道沿いのPAの中ではややマニアックな部類に入ると思います。まぁ1つ手前が談合坂なだけありますからね。

    単純に、夏休みに遠征で訪れた渓流の近くにあると言うのと、高速バスで富士山に行く際に何となく気になっていたからです。調べてみると、小規模ながら魅力的なフードコートとお土産売り場があり、しかも高速道路外から徒歩でも入ることができるので、これは行かない手はない!と思い続け、本日行くことにしました。

     

    珍しく自撮りをするレベルで嬉しかったようです。

     

    朝からほとんど何も食べずに14時30分になったため、まずは昼食。このPAを調べた際に、メニューが3種類だけ書いてあったため、結構小規模なんだなぁと思っていましたが実際に行ってみると50種類以上ありました。色々と魅力的なメニューがありましたが、調べた際に出てきて、これは旨いに違いない!と感じていた野菜炒め定食を注文。

    予想以上のボリュームですが、890円と、量を考えたらかなりリーズナブルに感じ、味も素晴らしかったです。

    やはり、PAや道の駅などで食べると、普段よりも美味しく感じますね。単純にテンションがあがりますよね。

     

    PAと言えど、謎に数年前から気になっていた場所なので満喫。数量限定の納豆があるようですが残念ながら完売となっておりました。

     

    と言った形で、心行くまで初狩PAを堪能し、夕方になったので帰宅。特定の小規模なPAを堪能って、ある意味変態ですよね…(笑)

     

    今回は雨+曇りだったため、見えませんでしたが、富士山が綺麗に見えることでも有名だそうです。

  • 振替休日という魅力的な1日

    文化祭の直後と言ったら振替休日です。当然ながらフィールドへgo!

     

    そう言えば、富士山探索のきのこなど、図鑑にボチボチ追加しています。新しく追加した種がもう少し増えたら、どこかの記事で一気に追加通知をしたいと想います。

     

    さて、振替休日という事で、去年はカワムツをガチ狙いしに、ある渓流へ訪れました。

    今年も同じように、夏がまだ残る時に、今年最後になるであろうカワムツこ大爆釣をしたいなと考え、7月の3連休で訪れたフィールドへ。

    7月と同様に、今回も釣行しつつ、いいかんじの森で菌類探索もやっていくスタイルでいきます。

     

    前回、2年前に巨大カワムツが大量にいたと言うことで釣行をした謎の激濁り水路では、カワムツの姿はほぼなく、3cmほどの小バスが1匹だけ釣れて終わりました。今回も厳しいだろうなぁと思いましたが、前回は増水で入ることのできなかった堰を攻めたところ、15cmほどのコバスが入れ食いでした♪

    カワムツ狙いで投げたスプーンで、ルアーチェンジをせずに毎投ヒットするレベルに警戒心がなく、その気になれば、堰にいたバスを1匹残らず一掃できたと感じる程でした。

    詳細は近日公開されるであろう動画の方でご確認お願い致します。

     

    そして激濁り水路では結局カワムツは釣れず、前回と同様に支流へ移動。

    まぁ…釣れますよね(笑)

    いい感じで支流が5本ほどあり、遊歩道があるため、いい感じにランガンしてカワムツを釣れるのが中々に楽しいです。

    まぁ今回も、いい感じに取れ高が手に入ったと思います。

     

    その後、満足するまでカワムツを釣り、移動。以前から地図で確認していた野池へ訪れてみましたが、オタマジャクシだらけでバスの気配はなし。更にそこそこお値段のするルアーが謎の場所で根掛かったり(回収できた)したため、これ以上意味はないと感じ、離脱。野池の記事、動画は割愛させていただきます。

     

    そしてお次はきのこです。前回とほぼ同じフィールドを探索しましたが、まだ季節は夏のようですね。

     

    フウセンタケ属

    やや目立つツバを持ち、カサには強烈な粘性がある。アブラシメジ系か?

     

    タマゴタケ

    最近の研究で、低地に発生し、柄のだんだら模様が強いような個体はサトタマゴタケ、寒冷地に発生する大型で色が薄目の個体がタマゴタケと言うように分離されたため、今回の個体はサトタマゴタケと言うことになります。図鑑に追加したばかりなんですが、早速修正する必要がありそうです。

    それにしてもタマゴタケを見つけても興奮しなくなったものです(笑)。2か月前に見た際は、久しぶりすぎる出会いとなり、鬱陶しい程に興奮していましたからねw

     

    ニオイドクツルタケ

    シロタマゴテングタケ感がありましたが、しっかりと柄にササクレがあり、塩素臭もしました。

     

    タマゴテングタケモドキ

    すぐ近くに、赤色のベニタケ属とブドウニガイグチも発生。撮影しようとしたところ、アリの行列が足元にあり、絶叫したシーンが動画で見れますw

     

    ベニウスタケ

    何気に初発見となりました。偶にシュイロガサと混合されていますが、質感が結構ことなりますね。

     

    ヨソオイツルタケ

    とにかく巨大でした。ここまで巨大な本種は見たことがありませんでした。別種かとも思いましたが、ヨソオイツルタケでよさそうです。

     

    シロテングタケ

    恐らく5年ぶりに見たと思います。意外と見つける機会がなかったようでした。本種は当然ながら毒成分を含みますが、シラフタケと呼び食べる地域もあるようです。正直信じられませんよね…

     

    今回のフィールドに来た際には、昼食やらなんやらで毎回お世話になる産地直売所で昼食。

    普段は載せることはありませんが、フードコートで食べた定食が極めて絶品だったので添付。このボリュームで800円。

     

    その後、一通りこのエリアで知っているフィールドで探索をし、気づけば夕方となっていたため、帰宅とします。

     

    Scutellinia sp

    帰宅と思わせ、最後にアラゲコベニチャワンタケ属です。

    本種は現在、部活動で絶賛研究進行中で、今回の探索でも新しくサンプル採取をしたいと考えていました。ですが、普段よく訪れるような高湿度な環境ではないので、まぁ見つかる可能性は低いだろうと思い、結局見つからずに帰路へ着きました。ですが、採取できなかったことに異様な後ろめたさを感じ、日没1時間前で、なんとなくありそうな雰囲気のある謎の森へ入ったところ見事に発見!!!

     

    今日見つけることができなかったらいつ見つけるんだ? この先探索に行ける回数も減る中、次に探索をしても見つかる保証はない、心がそう問いかけているように感じ、これは見つけるしかない!と気合を入れ、執念深く朽木をなめまわすように凝視し、発見しました。

    正直、今年最大レベルの感動でした。

    それなりに湿った朽木が多く、こりゃー生えているだろ、と思うような朽木でも見つからず、ただそれでも諦めずに探し続けた執念が、本種の発見につながりました。

    周囲に湧き水があり、ドロッドロの湿地と化した地面に落ちていた朽木に、オレンジ色の点々が見えた瞬間はもう歓喜なんてものじゃありませんでした。勝利ですね。私の執念が勝ちました。

     

    と言う訳で、今回の探索はハッピーエンドですね。完璧です。ルアーロストも0でしたし、川に落下、転倒などの事故もありませんでした。

    結構完成した探索だったなと、個人的に感じ、未練もなく、夕方の田園地帯を歩いて市街地まで進むのは最高の気分でした!

     

  • 展示用にきのこを採取2

    文化祭2日目です。1日目は、超猛毒と記載したシロウロコツルタケや、冬虫夏草の標本がなかなかに好評でした。ありがとうございます!

    当然ながら2日目も、当日採取の生きのこを展示していきます!

     

    1日目に展示していたきのこは恐らく翌日には腐っているであろうため、そのまま使い回すことはできないので、文化祭の後、処分。

    去年は2日間とも、当日の早朝に地元の公園で採取したもののみでしたが、今年は1日目に前日に採取したきのこも展示したため、凄まじいインパクトになりました。単純に野生のきのこが何種類も並んでいる姿だけでも好評だったため、2日目もそれを生かし、なるべく多くの種を展示していこうと思います。

    そこで、1日目の終了後、きのこの処分(埋葬)も兼ねて、翌日用の採取も行ってきました。

    1日目の夜、偶然埼玉県の方に行く予定があったため、その周辺で何度か行ったことのある森へGO! ちなみに6月の記事などで訪れたフィールドです。 

     

    気温は余裕の30℃超え。そして1週間以上降水はなし。ですが前回の如く、きのこの発生を心配する必要はありません。普通にきのこは出ているだろうと思います。

     

    オオシロカラカサタケ

    最寄り駅を出て2秒で見つかりましたw

    後ろにガードレールが見える通り、本当に小規模な芝生、いやただ草が生えているだけの空間と言ってもいいでしょう。駅の出口からすぐに広がるそのような場所にいきなり生えていました。それもでかい。この場所にオオシロカラカサタケが生えることは前から知っていたものの、過去最大級に巨大でした。

     

    とんでもない幸先の良さです。

    という訳で、安心を超えて逆に不安になるような気分で、本命の雑木林に向かいます。

    この時点でオオシロカラカサタケがあるのなら、雑木林は確実にきのこ天国と化しているに決まっています。

     

    クロハツ

    2年前、このフィールドを初めて訪れた際に大量発生に遭遇しました。当時はきのこの図鑑を作ろうだなんて思っていなかったので、特に丁寧な撮影も行わず。その後、またここを訪れた時にちゃんと撮影したいなと思っていましたが、去年は1本も見つかりませんでした。そして今年、複数の発生を確認できたため、一安心です。

     

    シロハツモドキ

    シロハツの方は地元の公園で大量に見られる一方で、発生環境は割と身近なものの、地元を含め、シロハツと比べると圧倒的に発見回数が少ない種です。

    このフィールドでは初めて見ました。シロハツは当日の朝、地元の公園で確実に収穫できるため、毒のモドキと一緒に展示することが叶うのは中々嬉しいです。

     

    ヤマドリタケモドキ

    この3日間、正直ヤマドリタケモドキに恵まれている気がします。このフィールドは何回も見たことがありますが、明らかに量が多いです。雨が降っていない、加えてずっと30℃超えだったのにどうしてだろうか?

     

    コナカブリテングタケ

    私は今回、初発見となりました。想像以上に小さかったです。

    普段よく見るようなヒメコナカブリツルタケなどとは結構雰囲気が異なり、シロオニタケ系とも違う、不思議な感覚でした。

     

    キアミアシイグチ

    夏の雑木林でよく見る、食用不適なイグチと言ったらまさに本種ですね。ヤマドリタケモドキなどに比べるとほっそりしており、色もくすんだ黄色で、正直食欲が沸く見た目ではないですね。

     

    ヒロヒダタケ

    1年前、このフィールドで大量に見られた種です。今回は2本だけでしたが。個人的に本種は毒々しさが極めて低い毒キノコなので、今回展示用に収穫できたのは嬉しいところです。

     

    今回も夕方1時間ほどの探索だったので、探し残したエリアは沢山。ですが、この短時間でも相当に多く、それも状態の良い個体ばかり収穫できたので、とりあえず明日の展示は心配なしです。

    そして今回も毒種ばかりになりましたが、保管のために、一晩冷蔵庫に入れておきますw

     

    2日目

    前日と同様に、日の出と共に出発し、地元の公園へ行きます。1日目と同じ公園ですが、1日目で訪れなかったエリアを中心に探索していきます。

     

    カッパツルタケ

    1か所に8本ほど発生していました。色の写的にカバイロツルタケにも見えますが、実際はもう少し灰色が強く、しっかりと円形に傘の色が分かれています。 

     

    テングタケダマシ

    ツバの縁にトゲ状の被膜が付着したり、ツボの上部にカサと同形のイボが並び、かなり典型的な個体。

     

    ヤマドリタケモドキ

    ここ数日間、ヤマドリタケモドキに恵まれていると言うのは伊達ではなかったようです。7年以上通って1回も見たことのなかった場所に平然と生えています。

    ここまでくると、降水や気温などはそこまで関係なく、9月の初週は外生菌根菌が生えやすいタイミングと考える方が良いですね。

     

    クロハツ

    このフィールドでお目にかかるのは実に6年ぶりです。当時、とんでもない大量発生があったのですが、その年以降、今回の地元の公園では1本も見つからず。他のきのこが相当に多い状況なのでワンチャンと思ったところ本当にありました。

    そして傷を付けたところ、赤色にはなるものの、30分が経過しても赤色のままなので、ニセクロハツだ!と喜んでいましたが、学校に着くころに見るとしっかり黒くなっていたので、普通にクロハツでした。黒変までの時間が長すぎでしょ…

     

    ヘビキノコモドキ

    見るからに毒々しい見た目ですが虫食いが酷く、採取は断念。

     

     

    という訳で今回も1時間ほど公園を彷徨い、前日の夕方の収穫と合わせて11種類のきのこを展示用に持参。

    前日採取のクロハツはどす黒く変色してかなり不気味な雰囲気と化していましたw

    探索記録では一部割愛しましたが、展示したきのこは右上端から時計回りに、

    ヒロヒダタケ、オオシロカラカサタケ、カッパツルタケ、ウスキテングタケ、テングタケダマシ、キアミアシイグチ、ヤマドリタケモドキ、シロハツ、シロハツモドキ、クロハツ、キヌハダニセトマヤタケとなりました。

    ヤマドリタケモドキは予想以上に多く見つかったので一部を食べずに展示。

     

    2日目はクラスの方の仕事もやや多く、1日目ほど長い時間、きのこの解説をできませんでしたが、1日目と同様、標本と共に好評でした。

     

    そして我が生物部では、展示だけでなく、部誌も配布していました。

    その部誌がこちら。なんと表紙画像の真ん中に私の撮影したハリガネオチバタケが使われているんですよ!!

    表紙を作成したのは顧問のようでしたが、美しく撮れていたため、中心に配置したとのことで、やはり顧問には頭が上がりません。

    そして目次にされている部員の名前はここでは全て隠しましたが、まぁ私の書いたページはどれなのか、分からないはずがないですよね。

    きのこ関連のものは全て私著です(笑)

    全てをここに掲載することはできませんが、2024年上半期で確認した珍しい種、アラゲコベニチャワンタケ属の研究について、あとは富士山や合宿での記録を書きました。

    ちなみに、私は4記事7ページ書きましたが、これは部員の中でもずば抜けて多い方です。と言うか他の部員は大抵1記事、多くても2記事でしたので、私だけが異様に多い記事を書いている、と言ったところですね。そして全てがきのこと言うスタイル。顧問からは、「きのこ愛炸裂でしたね。」

    富士山探索や、合宿はブログにフルで公開しているので、私の記事を読むためにこの部誌が欲しい!と思う方は紛れもない私のファンでしょう。もしそのような方がいるのならお会いしたいところです…(笑)

     

     そして、顧問には前々から、当サイトに本名と学校名を載せろ!今後の進路について考えると名前を公開していた方が大学の教授などが見た時に信憑性がある、などと言われていました。2024年9月現在、当サイト、Youtubeなどでは本名や学校名は一切掲載していませんが、私の覚悟が決まり次第、サイトの概要的なページを作成し、そこで本名、学校名を公開しようと思います。しれっと重大発言をしていますが、別に大したことではないのでね。

     

    そんな感じで、まずは部誌に当サイトのリンクを載せました。この部誌を手に取った方なら、私の本名を知ったことでしょう(笑)

     

  • 展示用にきのこを採取1

    9月ですね。どうやら前回の定期考査後の探索から2か月も経過したようです。早すぎやろ!!

    7月に入ってからは時の流れが爆速に感じました。これまでと同じ2か月とは思えない程に早く、2か月も経過したことに恐怖を感じるレベルです。

     

    悲しいですが、覚悟を持って夏休みと別れを告げました。9月になってから1週間経過したところで何を言ってる、と思われるかもしれませんが、富士山紀行が夏休み最後の更新になってしまったのでここで軽く夏休みとは別れようと思います。

     

    と言う訳で、夏休みが終わり、暫く目を背けていた普段の生活に戻ってしまいましたが、9月の初週は文化祭と言う唯一の救いがあります。もしこれで何も行事がなく、普段通りの授業があるだけの生活が始まると言うのなら、私はストレスで干からびていると思います。

    文化祭ではクラスでの出し物があったり、部活での出し物があったりするのですが、去年と同様で、私は部活の方で標本だけでなく、当日採取した生のきのこも展示していきます!

     

    去年は2日とも4種類のきのこを採取し、展示しました。当時は前日に土砂降りが発生し、最高気温が18℃と言う、これまで33℃前後だった状況から急激に下がり、当日の採取探索では凄まじい量のきのこが発生。

    毎年、9月の初週は雨が降ることが多いので、今年も期待していたものの…

     

    あ、雨が…降らねぇ…

    1週間前に見た時は、文化祭3日前に土砂降りの予報でした。しかし当日になるとあらびっくり。

    雨どころか曇りですらなく、雲1つない快晴に。そして最高気温が35℃という、悪魔的な暑さ。そして当日までもずっと晴れ。

    まずい。当日生のきのこを展示できない可能性が出てきた…

    これはやべぇと思いつつも、どうしょうもない。

    とりあえず全身全霊で探し、必ず生のきのこを展示してやる!と奮い立たせ、前日の夕方、軽く採取に行ってきました。場所は松の木と芝生が多い地元の公園です。本命は当日の朝ですが。まぁ本当にきのこは少ないだろうなぁと、当初は思っていましたが…

    ツブカラカサタケ

    おや?いきなり状態の良いきのこがあるじゃないですか。しかも憧れだった種です。地元にもあったんか!?と言う驚きがありますがそれ以前に、生のきのこが採取できたという達成感。取り合えず、明日、生のきのこを展示できるという保証は手にしました。

     

    オオシロカラカサタケ

    でも先程のツブカラカサタケはマグレだろ…と思いながら進むとあらびっくり。

    少々古いですが群生しているではありませんか。取り合えず採取。先程のツブカラカサタケと合わせて、2種類のきのこを展示できるという保証をゲット。

     

    その後、芝生のエリアは乾燥し過ぎているため、きのこは少ないだろうと判断し、雑木林のエリアへ。

    ヤマドリタケモドキ

    えぇ…全く降水せずにヤマドリタケモドキだと!?幻覚じゃないよね!?

    完全に現実でした。普通に驚きましたよ。これがベニタケ属の何かならまだ分かりますが、最高気温が30℃超えの晴れが1週間続いた状態です。しかも子実体の状態的に、最後に雨が降った時に生えた古い個体ではなく、2日ほど前に生えてきた新しい個体です。

    あれ?もしかして、きのこが少ないと思い込んでいただけで、実は普通に生えている系なのかな…

    ちなみに本種は展示せず、私が食べましたw

    シロウロコツルタケ

    やはりきのこはそれなりにあるようです。間違いない。とりあえず、ここまでくれば一安心です。明日の朝、地元の公園に行っても新鮮なきのこが採取できることでしょう。

     

    ウスキテングタケ

    生えてきてから1日弱しか経過していないであろう幼菌。雨が降らずとも、気温が急激に下がった日などに一気に生えてくることがありますが、ここしばらくはずっと30℃超えでした。完全にこれまでの経験から予測できる常識を覆しています。

     

    ザラエノハラタケ

    うん。もう心配はいりません。何なら前日の収穫だけでも十分なレベル。まぁ当然ながら当日も採取しますけどね。

     

    と言う訳で、その他にも数種類収穫しましたが、暗さで思うように撮影できず、割愛。展示用に採取したものは割愛した2種を除いて全て毒と言う狂気の沙汰。

    採取したきのこは明日まで冷蔵庫で保管。何種類もの毒きのこが冷蔵庫で保管される姿は違和感が凄まじかったです。

    と言う訳で、心配は不要でしたね(笑)

    では明日、当日の朝、地元の公園でも採取に行きましょう。おやすみなさぁ~い。

     

    ( ˘ω˘ ) スヤァ…😴 ( ゚д゚)ハッ!🤯

    おはようございます。当日の朝です。日没と同時に家を出て、地元の公園へ直行します。

    去年は、当日も曇りと雨だったため、当日の採取時はなかなかに寒かったものの、今年は普通に晴れなので、やや涼しい程度。暦上では秋にあたる9月ですが、正直秋の気配は0です。

     

    オニタケ

    毎年、9月の初週にアカキツネガサが大群生する場所があり、去年もそこで採取したアカキツネガサを展示しましたが、今年は1本も見つからず。

    代わりにオニタケが群生していました。

    そしてもう、心配は完全に不要となりました(笑)

     

    キリンタケ

    ぱっと見、イボテングタケかな?と思いましたが何か違う。何となく灰色が強いな..と違和感を感じながらも、有名な毒キノコなので展示には持って来いだと思い採取。するとツボの形状が明らかに違います。がちか!?この不明瞭に近いツボと灰色のイボを持つ種は奴しかいない!

    そう、キリンタケでした。7月に山梨県で確認したものの、老菌だったため、幼菌は初めて見ました。と言うか、7年ほど通っている公園なのにも関わらず、初めて見ました。

     

    キリンタケだという決め手となったのがこの成菌です。少し離れた所で立派な個体がありました。全体的な形状はガンタケやコガネテングタケに近いように感じました。そしてテングタケ属では見慣れない灰茶色のカサを持っています。

    それにしても、7年も通っていながら、初めて見るとは…

    この成菌は、極めて立派で美しいので、採取せずに撮影だけとしました。

     

    テングタケダマシ

    テングタケのミニチュアって感じの雰囲気です。

    何となくですが、地元のフィールドでは硬めの地面から出ていることが多い印象があります。

     

    ヤマドリタケモドキ

    まじか!?正直一番驚きました。今回訪れた地元の公園でもヤマドリタケモドキが発生することはかなり前から知っていたものの、1年に1回見つかるか見つからないかというシビアなレベルでした。

    そして状態が良さそうに見えても内部は虫に食い荒らされていることしかありませんでした。

    ですが今回はどうでしょう。1週間以上降水しなかったにも関わらず2本も出ています。そして虫食いが全くありません。えぇ…どうなってんの…

    そして過去に類を見ない程にデカい。本当にどうなってんの…そう思う限りでした。

     

    と言う訳で、1時間ほど探索をし、前日のものと合わせて十分すぎる収穫となりました。

    そしてお待ちかねの展示です!去年と同様で、部室の机1つを、私のブースとして使用させて頂けました。

    割愛した種も含め、1日目は12種類の展示です!そのうちの7種が毒成分を含みますw

    さらに猛毒が3つもあるという狂気の沙汰。

    そして私のブースでは、生のきのこ以外に乾燥標本と苔も展示しました。乾燥標本のほとんどは今年採取したものです。冬虫夏草がやや多めかな?

    苔は私が自宅で育てているヒノキゴケとミズゴケを持っていき、他は部室で顧問や生徒が育てているものです。

     

    1日目、多くの人々が見に来てくださりました!非常に興味を持っていろいろと質問など頂き、充実した時間を過ごせたと思います。やはり毒の種は初めて見たような方には盛り上がり(?)ますね。

    と言う訳で文化祭の1日目は成功と言えるでしょう。